ヒーロー困憊
相変わらず今でも、子供たちの憧れの的ですよね。
私も子供の頃から、そういった『特撮もの』が大好きでした。
しかし、そういうメジャーなヒーローではなく、
地域限定の活動で、地球の平和より、
地方の平和のために戦ってくれている『ローカルヒーロー』というのが、
全国のあちこちに増えてるんですね。
地域の伝説や特産品をキャラクター設定に組み込んだり、
ジモティしか知らないというレア感も手伝って、
かなりの人気を集めてるものもありましてね。
例えば、東京の狛江市には
『多摩川戦隊・コマレンジャー』なんてのがいましてね。
新宿から電車で20分ながら畑もあるという、
風光明媚な土地柄を愛してもらおうと、
地元商店街の皆さんの命令で出動するんですね。
只今、狛江市内限定で活動中だそうです。
そうかと思うと、東久留米市には
『クルメイザー』なんて3人のヒーローがいましてね。
99年に結成された、ローカルヒーローの先駆け的存在なんですが、
ただもう、10年もやってるもんですから、
今は『メンバーの高齢化』が最大の問題点だそうです。
東京だけじゃありません。
秋田には、ナマハゲに与えられた力で変身する
『超神ネイガー』なんてのがいます。
毎週五分間のテレビドラマまで制作されている人気者だそうでして、
変身する若者の名前が『アキタ・ケン』ってのがいいですね。
三重県の名張市には、
名張の名産、伊賀牛をアピールするために作られた
『部位3』(ブイスリー)なんてのがいましてね。
ブイといってもアルファベットじゃなくて
『BSEの危険部位』って時の部位ですからね。
メンバーは
『霜降りレッド』『牧草グリーン』『金賞イエロー』の『3頭』でして、
中には精肉店の御主人が入ってるそうですね。
変わったところでは、
新潟県佐渡市の『離島戦隊・サドガシマン』・・・凄い名前ですよね~。
メンバーの中に『シマナガシーブルー』ってのがいるんですが、
ヒーローであるにもかかわらず、前科持ちの設定なんですね。
コスチュームも白と青の横ラインで、どことなく囚人服っぽいんですね。
こういったヒーローたちというのは、地元の人々に愛されてますから、
それにあやかって、以前、偽装問題などでしくじってしまった企業の方々も、
独自のヒーローを作ってみたらどうですかね。
『偽装戦隊・カキカエンジャー』なんてんでね。
メンバーには、『赤福レッド』とか
『恋人ホワイト』とか『吉兆イエロー』なんてのがいるわけですよ。
活動内容としては、各店頭で賞味期限をチェックして回るという。
中に入ってる従業員の方々に年齢を聞いてみたら、
3つ4つサバを読まれましてね…
年齢も偽装するヒーローだったりするわけですね。
微笑亭さん太