邪の道はベビー
愛情いっぱいで育てられる子供もいれば、
不幸な形で生まれてくる子もいるのが現実ですよね。
以前、ナイジェリア警察が、
病院施設を装って新生児を売買していた
『赤ちゃん工場』なるものを摘発したなんという、
大変にショッキングな事件がありました。
監禁されていた15~17歳の少女32人が保護されたんですが、
彼女たちは人身売買用の赤ちゃんを産ませるために
監禁されていたんですね。
新生児の売買は児童就労や移植用の臓器摘出、
性的虐待などが目的で、ナイジェリアでは
一日10人以上の子供たちが売買されているという
悲しい現実があるようですね。
こんな事は言うまでもなく論外なんですが、
少子化の叫ばれる日本でも、出生率のアップというのは急務です。
不妊で悩むご夫婦なんかに、
赤ちゃんを作って届けてくれる商売があったらいいですよね。
「…あ、もしもし、『ベビーラ』さんですか?」
「はい、『ベビーラお届け!』でお馴染みのベビーラです」
「え~っと、男の子の赤ちゃんを一人注文したいんですけど」
「かしこまりました。サイズはS、M、Lとございますが」
「小さく産んで大きく育てろと言いますから、Sでお願いします」
「Sですね。トッピングはどうなさいますか?」
「そうですね。将来は画家か音楽家にしたいので、
芸術方面の才能をトッピングしてもらえますか?」
なんてんで注文して、じっと待つわけですね。
お届けが十月十日を過ぎると、半額になったりするんですね。
やっと届いたと思って見ると、
赤ちゃんが2人いましてね。
どうやら旦那さんが『サイドメニュー』として
『隠し子』まで注文してたなんて事もあるかもしれませんね。
微笑亭さん太