裁判慣れした人たち
元マネージャーの男性を脅したとして、
歌手のブラザーコーンさんが逮捕されてしまいましたね。
『バブルガム・ブラザーズ』として大ヒット曲もありますが、
元々は芸人として芸能界入りされた方です。
でも、今回の事は、全く笑えない感じですね。
司法試験というと、日本で一番難しい試験と言われたりしますが、
何度チャレンジしても失敗してしまう方もいますよね。
大学の法学部を卒業してから、裁判官を目指して司法試験を受けるも、
落ち続けてる方がいましてね。
『来年こそは、必ず合格するぞ!』と意気込んでいたところへ、
裁判員候補者の通知が来て裁判員に選ばれちゃいましてね。
ある意味、何の苦労もなく『裁判官』になってしまったって話がありましてね。
これは、皮肉な事この上ないですよね。
ちょっと軌道に乗った感もある裁判員制度ですが、
水面下で問題になっている事も若干ありましてね。
というのも、国会議員や警察官、自衛官などは裁判員になれないんですが、
暴力団員の方というのは、裁判員になれちゃうんですね。
これはやはり、問題ありそうですよね。
専門家の間でも
『暴力団だからという理由だけで、裁判員から排除すべきではない』
と言われてますから、これからは暴力団員が関与した事件を
暴力団員が裁くという、何だか濃い状況が出来上がる可能性がありますよね。
しかも裁判員席に座ってた暴力団員の方が、
その後の裁判では、被告席に座ってたりしてね。
テレビでも、極道の裁判員を主人公にしたドラマ、
『ごくさい』なんてのが作られたりしてね。
適材適所という言葉もある通り、暴力団の裁判員というのも、
使いようによっては非常に効果的じゃないかと思いますね。
そういう方は、窃盗や覗き、
下着泥棒といった犯罪の常習犯の裁判に当たらせるんですね。
被告がパッと裁判員席を見ると、
黒スーツで顔には傷、指が一、二本ない強面の裁判員ばかりがいるんですね。
そういう方々が、
「あんた、今度同じ事やったら、
どう落とし前をつけるのか、覚悟はできてんだろうな?」
なんてギロッと睨んだら、前科10犯の泥棒も、
二度とやらなくなると思いますけどね。
そういう風に、犯罪の質に合わせて
裁判員を選んでいくというのも、一つの方法ですよね。
露出狂などの公然わいせつ犯には、
おばちゃんの裁判員ばかりにするんですね。
そういう方々ってのは、基本的に遠慮がないもんですから、
「ちょっとあんた、ここでもパンツ脱いで見せてごらんなさいよ~」
「…え?いや、それはちょっと」
「何恥ずかしがってんのよ。
若い子には見せて、私たちには見せられないって言うの?
見せないと、死刑にしちゃうわよ。
…あら、まあ~他人に見せたがる割には、お粗末な『証拠物件』ね~。
ちょっと、そちらの裁判員の奥さんも見てごらんなさいよ」
「あら、ほんと!ウチの小3の甥っ子の方が、よほど立派だわ~」
なんて収拾つかなくなりましてね。
これは露出狂にとっては屈辱ですから、トラウマになって、
やはり二度としなくなるでしょうね。
微笑亭さん太