デジャビュ寄席
『ふれあいセンター』という所に行ってきました。
悪質商法の出前講座なんですが、
ちょうど先週の火曜日にも、この施設で同じ会をしており、
二週連続、同じ時間帯、同じ講座、同じネタをする事となりました。
この『ふれあいセンター』は老人保健施設でして、
お風呂やマッサージ室、卓球場など、
お年寄りの方々がくつろげる様々な設備が完備しています。
足しげく通っている方もいらっしゃるようです。
現場に着いて、会場となる大広間の前にいると、
お湯から上がってこられた様子の、
ひとりのお婆ちゃんが私の方に近づいてこられて、
「…何、今日もここで落語があるの?」
「はい、あります」
「そうなの。先週もね、落語があったんだよ」
「見られたんですか?」
「見たよ。今日はあんたがやるのかい?」
「はい」
「先週とは違う人だね~」
…う~ん、先週も来た気がするんだけどな…
この日は3つの老人会が合同参加されていて、
総勢50数名の前でやったんですが、
客席には、高座とは垂直にテーブルが4列並べられていたんですね。
そこに3つの団体が、団体ごとに座られたもんですから、
真ん中あたりのテーブルが、縦に一列空席という
妙な状態になってしまいました。
なぜ端に寄って真ん中を空けるんでしょうか(笑)
落語に入ると、
マイクの感度が思わしくなくて、座ってた方々から
「聞こえないよ!」の声が。
ああいう時の客席というのは、
物凄く糾弾するような口調で訴えてこられるんですよね(笑)
「聞こえないよ!」
「聞こえませんか?」
「聞こえないよ」
「本当に聞こえませんか?」
「本当に聞こえないよ」
聞こえてるじゃん!というツッコミは、してはいけないんですね(笑)
とりあえず、
めいっぱいボリュームを上げていただいたので、
その後は、普通に聞いて笑っていただきました。
どうやら、声が聞こえないのは凄く気になるけど、
ハウリングするのは、あまり気にならないようだという事が判りました。
微笑亭さん太