あきのこない制度
桜舞い散る中、志望校の門をくぐれば、
感慨深いものがあるでしょうね。
しかし今、その入学の時期が
変わるかもしれないという議論がなされてるわけでして、
大学の入学時期が秋になる可能性があるんですね。
先日、東京大学の学内委員会は、
学部の入学時期を春から秋に全面的に移行して、
世界で活躍できるリーダーを育成する提言をした
最終報告書を発表したんですね。
これにより今後、他の11の大学を含めた12大学で、
秋入学の実施を協議する組織を作り、具体的な議論を進め、
5年後の実施を目指す事になったそうですね。
もしも秋入学が導入されれば大変ですよ。
何しろ、ちょうど台風シーズンに当たりますからね。
桜舞い散るどころか、大型台風が列島を直撃して、
大雨洪水暴風警報が発令される中、入学式が行われ、
「み、皆さん、ご入学、おめでとうございます」
と言った途端、学長のヅラがポ~ンと飛ばされて、
最前列の新入生の女の子の頭にスポンとはまるなんという、
台風の被害以上の大惨事の光景が、盛んに見られるかもしれませんね。
秋入学の最大のメリットというのは、
国際的な基準に合わせられるという事ですね。
欧米では、その時期の入学が主ですから、
秋入学にする事によって、学生の海外留学を促したり、
優秀な留学生を集めたりする事がしやすくなるわけですね。
逆にデメリットは、高校卒業から大学入学までの半年、
そして大学卒業から就職までの半年、
合計約一年の『空白期間』が生じてしまうという事ですね。
大学以外は、現行通りのスケジュールで動くわけですからね。
ですからその期間、
高校までの学力を維持できるプログラムを実施する事や、
経済力のない学生に配慮して収入を得る活動を認めて、
奨学金を貸す仕組みなんかを検討していくそうですね。
様々な行事というのは、
やはりその時期にやるからいいのであって、
あまりピンとこない時期にやられても、
戸惑うばかりになってしまうでしょうね。
お正月も、1月の寒い時期にあるから、
身も引き締まる感じですけど、6月あたりにあったら嫌ですよね。
何しろ梅雨の真っ只中ですから、色んな物にすぐカビが生えます。
鏡餅がすぐに、よもぎ餅みたくなっちゃうんですね。
お節料理は当日のうちに食べてしまわないと危ないですし、
羽根突きもシトシト雨が降る中でやりますので、
顔に塗られた墨が流れて真っ黒になり、
両者、松崎しげるさんみたいな顔色でやらなくちゃいけないんですね。
逆にお花見は、寒い1月にあったりしますと、
前の晩から場所取りに行った人が、凍死しかけたりしましてね。
それほどまでして場所を取っても、
当然の事ながら桜なんか咲いてませんよ。
みんな鼻水を垂らしながら
『誰が行こうって言ったんだ!?』なんてんで、
その場でケンカにでもなれば、
少しは体も暖まるんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太