習慣になる週刊
必ず目にするCMというのがありますよね。
ある程度の時間見ていて、
【ソフトバンク】や【ライザップ】のCMを避けて通るのは、
至難の技というくらい頻繁にやってます。
そんなCMの一つに
【デアゴスティーニ】というのがありまして、
これもよく流れてますよね。
次から次へと、多ジャンルに及ぶ
様々な企画のシリーズを発売してましてね。
よくネタが尽きないものだと、感心したりしますよね。
【株式会社デアゴスティーニ・ジャパン】が出している、
ああいう形の雑誌は【分冊百科】や
【パートワーク】と呼ばれる形式だそうでしてね。
単なる冊子がメインの分冊百科だけではなくて、
付録にCDやDVDを付けた物や、
毎号付録に付くパーツを組み上げると、
最終的に模型等が出来上がる趣向のシリーズなど、
付録自体が商品構成のメインとなるシリーズもあるわけですね。
そしてどのシリーズも、
創刊号だけは破格の安さで売り出されるというのが
【お約束】のわけですね。
本棚に各シリーズの創刊号だけが、
ズラ~ッと並んでるという方も、
結構いらっしゃるんじゃないかと思いますね。
そんなデアゴスティーニが、【週刊○○】のアイデアを、
一般人から募集する事にしたそうですね。
これは専門用語で言うところの
【ネタ切れ】というヤツかもしれませんが、
デアゴスティーニで出版してほしい商品のコンセプトを、
108文字以内の文章にまとめて応募し、
採用されると100万円がもらえるそうですね。
さぞかし様々なアイデアが、送られてくる事でしょうね。
企画会議の様子が目に浮かびますよね。
「どんなアイデアが送られてきてるんだ?」
「はい、【週刊・蕎麦】ってのはどうですかね?
種まきから収穫、そば打ちまで
一年かけて徹底フォローするという企画です。
初回は【特製そば打ち棒】がついて380円」
「あ~定年後のサラリーマンとかにウケそうだね。
高齢化社会を見据えたアイデアはないかな?」
「では【週刊・生前整理】というのがあります。
遺書の書き方、遺産相続の注意点、
葬儀や埋葬の際の希望を選定して、
毎号付いてくるパーツを組み立てると、
最終的に棺桶が出来上がるという」
「ちょっとリアル過ぎるな~。
もう少し、夢のあるのは?」
「【週刊・マイホーム】なんてのはどうですかね?
毎回、建築資材が送られてきて、
全巻購入で家が建つわけですね。
初回は、北海道の原野の土地付きで2980円」
「なるほど、それもいいけど、
もう少し規模の大きな物がいいな」
「それなら【週刊・国家】ってのはどうでしょう?
『あなただけの国を作りませんか?』をコンセプトにした企画で、
初回は【国会議事堂】が付いて9億8千万」
「高すぎるよ。
ちょっと変わった、インパクトのある企画もいいな」
「では【週刊・人体】がいいんじゃないですか?
毎号、取れたて臓器が送られてきて、
最終的に人体が出来上がるわけですね。
『あれ?今回、肝臓が送られてこないね』
『うん、休肝日だからね』」
「くだらない事言ってんじゃないよ。
気持ち悪いよ、そんな企画。
確実に儲かるような企画はないのか?」
「確実に儲かる企画ですか?
だったら、今回のアイデア募集の賞金が100万円ですから、
【週刊・100万円】というのはどうでしょう?
毎号、1万円札が付いてきて、
最終の100号まで揃えると、
100万円の札束が出来上がるという企画です。
これを一冊、1万5千円で売れば、確実に儲かりますよ」
「よし、それ採用!」
なんてんで、こんな会話が交わされてるんでしょうかね。
微笑亭さん太