閉店、ガラガラ
新しいメニューや期間限定商品などを、
看板やのぼりに書いてアピールするというのは、
どこでもやっている事ですよね。
陽気がよくなってくると、ラーメン屋の店先に
【冷やし中華はじめました】なんてのぼりが
掲げられてるのを見るようになります。
季節を先取りとばかりに店へ入って、
「大将、冷やし中華ひとつ」と頼むと
「すみませ~ん。
冷やし中華、まだやってないんですよ」
よ~くのぼりを見たら
【冷やし中華はじめたい】って書いてありましてね・・・
願望を書いてどうすんだって話ですけどね。
こういう店はきっと秋頃には、
【冷やし中華おわりました】というのぼりも
出すんじゃないでしょうかね。
看板というと、
いつも【閉店セール】という看板を
出しているお店がありますよね。
そういうお店に限って、
閉店する様子が全くなかったりするんですね。
それに疑問を持った立教大法学部の学生6人が
東京都内の小売店を調査し、
『閉店セールをいつまでも続けている店が多く、
今買わないと損だと思わせるのは、
景品表示法違反の有利誤認に当たる』として、
消費者庁に対応を要望したそうですね。
【完全閉店セール】と宣伝して
バッグやアクセサリーなどを扱う9店について、
彼らが調査したところによると、
実際に閉店したのは4店で、残る5店は
【本日まで】とか【50%以上オフ】などと謳いながら
セールを続け、中には二カ月半以上
セール中の店もあったんですね。
「ご主人、ここのお店は、一体いつ閉店するんですか?」
「閉店は毎日しますから」
詭弁もいいとこですよね。
改装閉店とした店も、
改装せずに一部商品を変えただけだったそうですから、
ちょっとした詐欺行為ですよね。
彼らの行動がきっかけになり、
法律改正などに結びつくといいですよね。
迂闊に【閉店セール】の看板を出せなくなっても、
商魂たくましいお店では、
様々なセールを企画してくるかもしれませんね。
【バーゲンセール】なんて看板が掲げられてるので入ったら、
店員さんから『いつまでも迷ってんじゃねえよ!』とか
『さっさと買えよ!』なんてんで悪態をつかれましてね。
何でこんな事言われるんだろうと思って看板を見直したら
【ボーゲン(暴言)セール】と書かれてましてね。
そうかと思うと、
リニューアルしたお店の中に入ったら、
至る所にコンブやワカメがびっしり並べられてましてね。
「あの、これは何ですか?」
「ええ、【海藻(改装)セール】です」
【閉店セール】をやってるのかと思って入ったら、
店員さんが中高年女性ばかりでしてね。
よくよく聞いてみたら、
全員、上がってしまった女性ばかりで、
【閉店セール】じゃなくて【閉店生理】だったという・・・
こんなセールは、いかがなものかという感じですけどね。
微笑亭さん太