笑ってはいけない高座

木曜日は、幸田町の幸田町民会館に行ってきました。
『幸田町社会福祉大会』というイベントにて、一席演ってきました。


幸田町民会館には先月も『こうた寄席』でお邪魔していて、
9月には大草のお寺でも落語を演ってますので、
3ヶ月連続、幸田町で落語を演らせてもらうわけです。
『こうた寄席』も6年続いてますし、
私にとって、非常に御縁のある町となりました。


会場に入ると、
いつも『こうた寄席』をやっている『あじさいホール』は
『昭和歌謡・歌声サロン』なる年配の方々の催しをやっていて、
初めて2階にある『つばきホール』に入りました。
『あじさいホール』よりも大きい会場ですが、
『つばきホール』と言っても、よだれにまみれたホールではありません。


このイベントは、福祉活動をされている方々や、
白寿や米寿を迎えられたご長寿の方々をお祝いする催しで、
私は表彰式の後のアトラクションとして、落語を演りました。


白寿や米寿の方だけではなく、
金婚式やダイヤモンド婚を迎えられたご夫婦も表彰されたんですが、
50年、60年と仲睦まじくやってらっしゃるというのは
本当に凄い事ですよね。
…私の知り合いで3回結婚されてる方がいますが、
その方に爪の垢でも煎じて飲ませてあげたいです(…じゃかあしいわ!)


表彰式の後、
私の持ち時間は20分程度という事で、高座に上がりました。
お客さんは300人近くいたとの事ですが、
かなりのご高齢とはいえ、元気な方ばかりですから、
普通の寄席のような良い反応をしてくれました。


ここのホールは客席に傾斜がついていて、
後ろに行くほど、舞台を見下ろすような感じになります。
私が座布団に座り喋り始めてすぐ、
中間地点の一番上手側あたりに座っていたお婆ちゃんが、
下手方向に向かって、中間地点にある通路を移動し始めました。


トイレに行こうとされたようなのですが、
トイレは下手のドアを出た所にあるので、
当然、会場の真ん中を横切るような形になります。


物凄く腰の曲がったお婆ちゃんで、足どりも物凄くゆっくりなんですね。
高座の私には、超スローペースで横切っていく
腰の曲がったお婆ちゃんの姿が、よ~く見えています。
そしてお婆ちゃんの上には、客席が沢山あるわけです。


その様子を見ていて、『何かに似てるな~』と思っていたんですが、
『…あ、そうだ!背中に背負ったカゴで、
落ちてくるリンゴをキャッチするゲームの画面に似てる!』と気付きました。
腰の曲がったお婆ちゃんが横に移動する姿が、
カゴを背負ってリンゴをキャッチしようとするキャラに酷似しているのです。


そう思うと、お婆ちゃんの上にパラパラと座っているお客さんをつなぐと、
落ちてくるリンゴの軌跡に思えてなりません。
『…ダメだ、何か笑っちゃいそう…』落語を演りながら、
全く別の事で笑いそうになっている私。
これはマズいと思っていたら、やっとお婆ちゃんがドアに辿りついて
外へ出たので、何とか笑わずに済みました。


その後、高座の方は自分のペースで出来ていたんですが、
数分後、お婆ちゃんが戻ってきました。
まさかの【ステージ2】突入!(笑)


またお婆ちゃんは、
ゆっくりゆっくり下手側から上手側に戻ってきましたが、
席に着いた時には、私の落語はサゲ前でした。
要するに私の持ち時間中、
お婆ちゃんはトイレの往復だけで終わってしまったわけです(笑)


まあ、ご高齢なんだから、それも仕方がないな~と思っていたんですが、
そのお婆ちゃんが席に座った途端、その前にいたお婆ちゃんが、
同じルートでトイレに行こうと移動し始めたのです。
【マリオお婆ちゃん】が終わると、
今度は【ルイージお婆ちゃん】の出番みたいな感じになってます(笑)
これはヤバかったですね。
本当に笑いそうになりました。


それでも無事に終わり、
着替えを済ませ、帰ろうと会場の外へ出ました。
車に向かって歩いていると、
ちょうど聞いていたお客さんたちも帰られるところでした。


ひとりの年配女性が、私に気付かれたようで、
「…さっき、落語を演られていた方でしょう?」
「あ、そうです」
「とても良かったわよ~」
「ありがとうございます」


すると、その方の後ろから、また別の年配女性が近づいてこられて、
「…今、出られてた方でしょう?」
「そうです」
「とても良かったわよ~」
「ありがとうございます」
「いい声してらっしゃるわよね」
「そう…ですか?」
「あなた、【歌声サロン】で歌ってた方ですよね?」
……私は誰に間違えられたんでしょうかね~?
幸田町民は、愛すべき方が多いですね。


微笑亭さん太
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我が母校、崇化館中学校の皆さんへ

昨日は逢妻中学校の事を書きましたが、
今月は、その前に同じく豊田市内の
崇化館(そうかかん)中学校にも行ってきました。
私の母校でもあります。


全校生徒の前で1時間、落語3席を喋らせてもらい
その後には、質問タイムもあったりして、
とても楽しい時間を過ごさせてもらいました。


当日は、保護者の方々も何人か聞きに来られてたんですが、
PTAの役員の方が、生徒さんや保護者の方々の感想を
メールで送って知らせてくださいました。


【原文のまま】という事で、ドキドキしながら拝見しましたが、
予想以上に【面白かった】という声が多く、
崇中の後輩たちと、その親御さんは、OBに対して
【気遣い】が出来る素晴らしい人たちだという事が判りました(笑)


ありがとうございました!
素直に超嬉しかったです!



後で知りましたが、保護者席には、私の大学時代の落研の後輩、
徒然亭来愛(つれづれていこいと)さんも座ってたという事で驚きました。
今は立派に【お母さん】をやってるんですね~。


色んな声の中で、
【古典落語の中で判らない言葉があった】と書いていた子がいましたが、
どうしても古典の中では、難解な言葉も出てくるので、
それを100%、平成の世に生きるお客さんに伝えるのは、
我々もなかなか大変な事なんです。


いちいち説明するのも野暮…あ、野暮が判りませんかね(笑)
いちいち説明するのも【ダサい】感じがありますので、
極力判りやすい言葉に置き換えたりはするのですが、
それでも全てを説明しきれない部分はあります。


でも、その言葉が判らないと、
その後のストーリーに支障が出るようなキーワードは、
必ず万人に判っていただく工夫はしていますので、
これといった説明がない難解ワードは、
スルーしても差し支えないような言葉だと
理解してもらえばいいんじゃないかと思います。
文章の中で、難しい漢字をとばして平仮名だけ読んでも、
何となく意味が通じてしまうような感覚と
思っていただければいいでしょうか(笑)


何十年の時を経て母校の門をくぐり、
後輩たちの前で落語を演らせてもらったのは、
私にとって良い経験でもあり、【心の財産】になりました。


また是非、崇中OB、微笑亭さん太を呼んでくださいね。
ありがとうございました。


微笑亭さん太

逢妻中学校の皆さんへ

先日、豊田市の逢妻中学校での
【職業講演会】というのに呼ばれて行ってきました。
中2の生徒さん30数名を前に45分間、
お話をさせていただきました。
落語も聞いてもらいましたが、
就職に向けての心構えなんかも、お話させてもらいました。


その時、私の講演を聞いた生徒さんたち全員から
直筆の感想文が届きました。
皆さん、紙いっぱいにビッシリと書いてくれて、
とても感激しました。


本当はひとりひとりに
お返事を書かなきゃいけないんでしょうが、
ここに、まとめて【返信】を書かせていただきます。


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

逢妻中学校の、私のお話を受講された皆さんへ。

一生懸命、感想を書いて下さって、ありがとうございました。
きっと提出が義務付けられていたんでしょうが(笑)
それでも、こんなにビッシリ書いてくれたのには驚きました。
ちょっと泣きそうになっちゃいました。


『落語がいっぱい見たい!ハマりました』と書いてくれたTさん、
どんどんと落語を見てください。…【面白い落語】を選んで、ね。

『落語家みたいな仕事に憧れる』と書いてくれたAさん、
くれぐれも、憧れ止まりにしておいてくださいね(笑)
本気でそう思ってくれたのなら嬉しいですけど。

『大喜利や落語が好き』と書いてくれたT君、
講演会で私が使ったネタで使えるものがあったら使って下さい。
…その結果、友達から冷遇されても責任は持てませんが(笑)

私の創作落語に対して『よく出来ている』と
若干、上から目線で褒めてくれたW君(笑)
これからも頑張ってネタを作りますので、
また寄席に聞きにきてくださいね。

私が帰る間際、私を囲んでくれたうちの一人だったIさん、
渡した名刺、捨てないでくださいね(笑)

ひとりひとりの名前を出せなくて、ごめんなさい。
でも全て、ちゃんと読ませてもらいましたからね。


皆さんのお役に立つような話は、何も出来ないと思って臨みましたが、
【落語は、必要がないけど、必要な仕事】という言葉を
心にとめてくれた子が多かったようで、嬉しく思っています。


あなたたちが一生落語を聞かなくても、
何ひとつ困る事はないでしょう。


でも世の中には、苦しい状況に置かれながらも、
笑いを求めて、笑顔になりたいと思っている人たちは沢山います。
そういう人たちの心に【元気を注入する仕事】が、
我々の使命だと思っています。
だから、【必要がないけど、必要な仕事】だと思っています。


講演会でも言いましたが、
これから社会に出ていくにあたり、
どんどんと、色んな事にチャレンジしてください。
失敗なんかしたって構いません。
失敗は経験値となり、やがて糧になります。

『…よし、次、頑張ろう!』

この言葉さえ言えれば、人は何度でもチャレンジできます。
心が折れなければ、80歳のお爺ちゃんだって、
様々な事に挑戦する事は可能だと思います。
皆さんも、失敗を恐れずにチャレンジしていってください。


…そしてたまには、
微笑亭さん太出演の寄席を見に来るという事にも
チャレンジしてみてくださいね(笑)


逢妻中学校の皆さん、
本当に、ありがとうございました。


微笑亭さん太

サイン、お断り!

昨日は、豊川の平井集会所に行ってきました。
毎度お馴染み、悪質商法の出前講座です。


御近所のお年寄りの方々が聞きにみえるという事で
町内会から依頼があったわけですが、
私が現場に着くと、区長さんが、
「せっかく来ていただいたんですが、
ちょっと老人会の方で旅行があって、みんな出かけちゃってるので
あまり人が来ないと思います」
…何故わざわざそんな時に、
この出前講座を依頼されたんでしょうかね?(笑)


これは、ほとんどお客さんがいないかと思って覚悟してましたが、
30人以上の方々がおみえになり、逆に驚きました。
…この地域は、よほどお年寄りが多いんでしょうか?(笑)


よく笑っていただき、会自体は無事に終了しました。
私がトイレに行こうと楽屋を出た時、
ひとりのお婆ちゃんが、話しかけてこられました。


「ほい、あんた、サインおくれん」
「えっ、サインですか?僕のサインですか?」
「当たり前じゃん。あんたに他人のサインねだって、どうするだん」
「それはまあ、そうですけど…僕のサインなんかでいいんですか?
もらっても、何の得にもなりませんよ」
「ほいでもあんた、有名人だら~?」
「いえいえ、有名人でも何でもありませんよ。
…どこにサインしましょうか?」
「なんだん、有名人じゃないだかん?…ほんならいいわ」
去っていくお婆ちゃん……


この、どうしようもない敗北感は、
どこにぶつけたらいいんでしょうかね?(笑)


微笑亭さん太

奇跡の軌跡

富山県の立山で、雪崩による大きな事故が起こってしまいましたよね。
被害に遭われた方は、本当にお気の毒という他はありません。


事故に巻き込まれたりして、
絶体絶命の過酷な状況から奇跡的に救出された人というのは、
その人の経歴や人間性に関係なく、
妙に美化され英雄視されるという事がありますよね。


以前、南米アルゼンチンのアンデス山脈で遭難した
58歳のウルグアイ人の男性が4カ月ぶりに救出され
【奇跡の生還】として報じられたんですね。


この男性、標高2500メートルの山小屋にいたところを発見されたんですが、
栄養失調で体重が20キロ減り、40キロになっていたんですね。
持っていた砂糖とレーズンの他、
ネズミを捕まえて食べ生き永らえていたという事で、
アルゼンチンや隣国ウルグアイのメディアは
この救出劇を感動的ニュースとして大きく報道したんですね。


ところがこの男性、
実は性犯罪を問われた逃亡中の被告だったという事が判ったんですね。
この被告はチリで少年に暴行を加えたとして起訴され、
裁判前に逃走し、アンデス山脈に逃げ込んで吹雪に遭ったんですね。
正体を知った山が思わず『…アンデスと!?』と驚いたそうですが、
この助かった事自体が、運が良かったのか悪かったのか、
微妙な結果になっちゃってますよね。


「あんな状況で助かるなんて、生命力の強い変態だね~」
「やはり【生(性)への執着】が強いんだろうね」
容疑者の行方を追っていたチリ当局も、驚いていたようですね。


チリというと3年前、
北部にあるサンホセ鉱山というところで起きた
落盤事故が全世界の注目を集めましたよね。


作業員33人が、地下700メートルに70日間も閉じ込められたため、
政府が救出用の縦穴を掘削し、カプセルに一人ずつ乗せて
引き上げ全員無事に救出され、これも【奇跡の生還】と呼ばれました。


当時、完全に英雄視されていた彼らですが、
大半は社会復帰を果たしたんですが、
トラウマを克服できずに、無職のまま酒や薬に頼っている人も多いようですね。


当時、一番話題になったのが、ジョニ・バリオスさんって方でして、
この方、妻と愛人が地上で鉢合わせしてしまった事で有名になりました。
救出されなければ地獄ですが、
救出されても地獄みたいな状況だったわけですね。


救出後、愛人と同居し、補償金で食料品店を開いたんですが、
場所が悪くてすぐに閉店しちゃったんですね。
当人は恥ずかしくて『穴があったら入りたい』と言っていたらしいですが、
今は愛人を働かせて昼間から酒をあおり、救出時に65キロだった体重も、
今では救出用の縦穴を通れないレベルにまで太ってしまったようですね。
不摂生のツケがたまったようで、
【チリも積もれば山となる】という事なんでしょうかね。


現実の事件事故というのは、ドラマや小説のように、
ハッピーエンドで終わらない事が多いものですよね。


微笑亭さん太

音に聞こえた寄席

昨日は、蒲郡の福寿稲荷商店街にて
『福寿いなり寄席』に出演してきました。
真夏と真冬を除き、年に6回ほど開催されている寄席で
私も何回か出させていただいてます。


蒲郡在住の駒久家南朝さんが仕切ってらっしゃる寄席ですが、
3月、4月、5月、9月、10月、11月という
かなり変則的な行われ方をしています。
それでも、もう4年目に入るそうで、
かつては、南遊亭栄歌さんや、酔亭化枝さんも
ゲスト出演された事がある、なかなか貴重な落語会です。


商店街の縁日が開かれ、歩行者天国となる中、
その一画の小屋をお借りしてやるのですが、
いつも、午前&午後の2回公演となります。


(午前の部)

『再就職は楽し』(さん太作)              微笑亭さん太

『三谷祭りの女』(南朝作)               駒久家南朝


(午後の部)

『商店街はここにあり!』(さん太作)         微笑亭さん太

『目黒の秋刀魚』                   駒久家南朝


午前の部は、いつも11時からなんですが、
この日は表で太鼓の演奏があるという事で、
10時半のスタートとなりました。
それでも、11時からは
太鼓の演奏とカブってしまうのは避けられません。


私が最初に上がったんですが、
マクラを始めてすぐに、陽気な演奏が聞こえてくるな~と思ったら、
チンドン屋の行列が大音量で演奏しながら、
どんどん小屋の方へ近づいてくるのが判りました。
太鼓よりも先に、思わぬ【伏兵】の登場です。


完全に落語の妨げになるくらいに大きな音で
【炭坑節】を演奏しながら近づいてくるチンドン屋さん。
物理学で言うところの、
ドップラー効果を実感できるくらいの感じです。


私が終わって、南朝さんが上がられる頃には
予想通り、勇壮な太鼓演奏が始まりました。
2人とも、外の音には苦労しました。


お客さんは、午前午後とも、
15、6名くらいしか入らなかったんですが、
ここのお客さんたちというのは、いつもいいお客さんで、
人数の少なさを感じさせないくらいのいい雰囲気で、
かなり笑い声も大きかったと思います。


この寄席は、昨日が今年最後の【納会】となりましたが、
また来年3月から行われますので、
是非ともまた、呼んでいただきたいですね。


微笑亭さん太

総一郎じゃないけど、田原

昨日は田原市の田原中部市民館に行ってきました。
萱町の敬老会にて一席喋ってきました。


この件は、田原市在住の
天狗連の弾家喜苦君経由でいただいたお話で、
喜苦君は、自分の出番ではないのに、
わざわざ会場までお手伝いに来てくれました。
彼には、前日の門前寄席での共演に続いて、
2日連続で会う事となりました。


喜苦君宅は、会場からすぐ近所で
この日の主催者、スタッフの方々とは、
昔からの顔見知りのようでした。


振込め詐欺などのネタをリクエストされていたんですが、
持ち時間が【30分~60分】と、幅がありすぎで、
どちらに合わせていいのか判らなかったので、
とりあえず中を取って、40分強くらい喋りました。
75歳以上のお年寄りばかり70名以上お越しになりましたが、
皆さん、びっくりするぐらいお元気で、
とても反応がよかったです。


終演後、楽屋の方に、
関係者と思われる年配の男性がお越しになりました。


この方、天狗連の事を結構ご存知のようで、
喜苦君と私に向かって、
「いや~、天狗連も結構人がいますよね」
「そうですね~」
「うまい人も沢山いますよね。○○○○○さんとか、
△△△△△さんとか、□□□□□さんとか」
「あ、そうですね」
「でも、中には今いちの人もいますよね。
●●●●●さんとか、▲▲▲▲▲さんとか」
絶対に実名では書けないような事を仰ってました(笑)
まあ、あくまでも笑いは好みですので、
その人に合う合わないという事がありますから
仕方ないですね。


「あと、あれは凄いよね。年に一回、公会堂でやる寄席」
小市民寄席ですか?」
「そうそう!天狗連の人たち、総出演するでしょう?」
「はい、そうですね」
「お客さんも沢山来るよね~」
「ありがとうございます」
「本当、凄いよね~!……私は、行った事ないんだけど」
……ああ…そうでしたか……


微笑亭さん太

一年ぶりの門前寄席

昨日は豊川門前の伊勢屋旅館にて
門前寄席に出演してきました。


この門前寄席は、以前は毎月22日に
門前のお店の持ち回りで行われていたんですが、
諸事情から回数が減っていき、
ここ2、3年は、毎年11月の
伊勢屋さんの会のみでの開催となっていました。


お食事付きで2500円という会にもかかわらず、
この日は65名の予約が入っていて、
会場となった大広間も結構な入りとなりました。


この門前寄席の席亭を務めてらっしゃるのが
【もりたやさん】という酒屋さんのご主人で、
毎回、お囃子の係をやってくださいます。
そして、私が高座に上がる時は、なぜか出囃子が出ないという
【お約束】をやってくださる、お茶目な席亭です。


昨日も心配だったので、
「もりたやさん、またお囃子が出ないといけないので、
お囃子の練習しておきましょうか」
「今日は大丈夫だよ」
そう言ってCDのスイッチを押すと、ちゃんと曲が流れました。


「ほら、ちゃんと出たでしょう?」
ドヤ顔で私を見る、もりたやさん。
「ああ、今日は大丈夫みたいですね……」
私がそう言った途端、CDラジカセから、
「え~一席お付き合いのほどを願っておきますが。
小児は白き糸の如しなんてえ事を申しまして……」
……えっ?えっ?何、これ???


「も、もりたやさん、これは何なんですか!?」
「あ、これね、雑誌の付録に付いてたCDでね、お囃子の後、
『寿限無』か何か、落語が流れるんだよね…これじゃマズいかね?」
マズいに決まってます(笑)
結局、私の持っていた音源を使って事なきを得ました。


喜苦君との2人会だったんですが、
最初に喜苦君が上がり、『短命』で20分ほどで下りてきました。
2人で1時間程度という会なので、
少し長めに演らないといけないな~と思いながら、高座に上がりました。


マクラを結構喋って、そろそろ本題に入ろうとしていた時、
会場に入ってきた喜苦君が、一番後ろから、
軽く握った拳を左右に広げて、必死で餅をのばすような仕草をしています。
『…えっ?それって、引っ張れって事?』


どうも落語の後にある、お食事の準備がまだ整ってなかったようで、
それまで落語をつないでほしいという事だったようです。
仕方がないので、すぐ出てきそうなマクラネタを頭の中で検索して、
何とか本題に入らずに、10分ほどは伸ばしました。
お客さんもよく聞いて笑ってくれていたので、
無事に延長する事ができました。


先日行われた【B-1グランプリ】のようにはいきませんが、
それなりに結構盛り上がった豊川の夜でした。


微笑亭さん太

タトゥー鳥あとを濁さず

昔は親子連れで銭湯に行くなんという光景は普通だったわけですが、
今ではなかなか見られなくなりましたよね。


湯から上がってふと見たら、
我が子が無邪気に、コワモテのお兄さんの背中にある
筋彫りの獅子に色を塗ってたら、お父さんの脳裏には、
今までの人生が走馬灯のように回り始めるでしょうね。
今は、そういう地肌にワッペンを貼った方は、
公共の温泉施設には入れないところがほとんどですので、
安心してお湯に浸かる事ができる時代になりましたよね。


先日、顔の刺青を理由に、ニュージーランドの先住民族マオリの女性が、
北海道の温泉施設から入浴を断られたなんて事がありました。


このエラナ・ブレワートンさんという60歳の女性は、
下唇から顎にかけて刺青が入ってましてね。
そういう文化を知らない我々が見ると、
イカスミパスタを食べた後みたいにしか見えないんですが、
これがマオリ伝統の刺青で、
母親や先祖を表す家紋のような物なんだそうですね。


刺青をしている人全てに問題があるわけではありませんが、
『暴力団だからダメ』というのは入浴施設としては言いにくいですから、
『刺青お断り』という統一の基準を設けたわけですね。
そこに【文化】という価値観が入ってくると、
非常に難しい問題になりますよね。


【文化ならOK】という事になれば、
全身に納豆をぬりたくっている未開の民族の方々がお見えになっても、
温泉に入れなければならないという事になりますからね。


『郷に入っては郷に従え』ということわざもあるように、
【訪問者】が【その土地の文化】に合わせるのが、
一番無難な解決法のような気がしますね。
日本人だって、他国に行って、日本の文化を他国の人に押し付けたら、
嫌がられると思いますからね。


「温泉ってのは、裸と裸の付き合いなんだぜ!」
と言って、水着着用のスパに全裸で飛び込んだりとか、
「鯛の刺身の舟盛りがない!」
と言ってわめきながら、勝手に温泉卓球を始めたりとか、
「これ、絶対うまいから食べてみてよ」
と、地元の人たちの口の中に、
日本から持っていったイナゴやハチの佃煮を押し込んでいったら、
国交断絶になりかねないくらいの摩擦を生みそうですよね。


そうなると仕返しとして他国の人たちが、こぞって日本にやってきて、
「これが違法なのはおかしい」
なんてんで、オランダ人が大麻をスパスパやっている傍らを、
アメリカ人がショットガンを持ってウロウロしたり、
アラブ人が道行く女性を捕まえて、
「婚前交渉をする女性は、殴り殺してもいい?」
と本気で聞いてたりしたら、完全に無法地帯になってしまい、
収拾がつかなくなるでしょうね。


微笑亭さん太

ボケの花、百貨繚乱

昨日は豊橋の【ほの国百貨店】に行ってきました。
『ほの国百貨店寄席』に出演するためです。


ほの国百貨店の8階フロアに特設会場を作り、
昨年の11月に第1回目が行われたこの寄席、
今回が第2回目という事になります。


午前11時からと午後2時からという2回公演で、
今回は髪家三代さんとの共演になりました。


(午前の部)

『初天神』                     髪家三代

『再就職は楽し』(さん太作)            微笑亭さん太


(午後の部)

『だくだく』                    髪家三代

『商店街はここにあり!』(さん太作)        微笑亭さん太


2回とも20人前後くらいのお客さんがおみえになりましたが、
オープンスペースという状況ではありましたが、
予想以上によく笑っていただけて良かったです。


この寄席を仕切ってらっしゃるのが、
メガトン級の大ボケをかます事で知られている
天狗連の天災芸人・夢見亭初音さんです。


最近、スマホを持つようになった初音さん、
「スマホになったら、電話が通じないようになっちゃったわ」
「えっ、そんな事ないんじゃないですか?」
「だって、電話がかかってきても、どこ押して出ればいいか判らないから
迷ってるうちに切れちゃって、ちっとも話ができないのよ」
…あ~、そういう意味なんですね。


「じゃあ、こっちからかけてみるね」
そう言ってスマホで電話をかける初音さん。
「ダメだわ、出ない…スマホでかけると、向こうが出にくいって事あるかしら?」
「…えっ?どういう意味ですか?」
「だってスマホの使い方って判りにくいから、
向こうも戸惑っちゃうんじゃないかと思うのよ」
「…いや、それは違うと思いますよ!
使い方が判りにくいとかというのは、初音さん側の問題であって、
電話を受ける方には全く関係ありませんから」
「そうなの?あ~スマホって判らない」
…何だか意味不明な会話をしていた私たちでした。


微笑亭さん太

さ~て、45年後のサザエさんは?

どんなジャンルであれ
【世界一】の称号を貰えるのは嬉しい事でしょうが、
先日、円谷プロダクションの人気特撮番組【ウルトラマン】のシリーズが、
【最も派生テレビシリーズが作られたテレビ番組】として
ギネスに認定されたそうですね。


1966年の【ウルトラマン】を皮切りに、
これまで27作のテレビシリーズが制作されていて、
【サンダーバード】や【スタートレック】といった、
名立たる特撮ドラマを抑えて頂点に立ったというのは凄い事ですよね。
本来は地球上に3分しかいられないウルトラマンが、
47年間も居座る事になろうとは、夢にも思いませんでしたよね。


ウルトラマンと並ぶ【日本の財産】とも言えるのが、
アニメ【サザエさん】ですよね。


今年の秋に、放送開始以来45年目に入るそうなんですが、
こちらも先日、【最も長く放送されているテレビアニメ】として、
ギネス世界記録に認定されたそうですね。


【サザエさん】は、1969年10月5日に始まり、
放送回数は2250回を超えてましてね。
平均視聴率は22・9%と、
テレビアニメではダントツの高さを誇っているわけですね。


放送が長期に渡っているため、
声優さんの中には故人になられた方もいますが、
サザエさんの声を担当する加藤みどりさんは、73歳の現在も
【24歳の若奥様】の声をやってらっしゃるというのは驚きですよね。


ギネスに載ったのをきっかけに、
より一層のパワーアップが求められるでしょうから、
他の人気アニメとコラボして、いいとこ取りをするなんて事も
ありえるんじゃないでしょうかね。


いじめっ子に囲まれた胸に七つの傷を持つイクラちゃんが、
『あたたたたたたた!!』と一瞬にしていじめっ子たちを倒し、去り際に
「お前はすでに、パ~プ~」
と言って去っていくという【北斗の拳】テイストを入れてみるとか。


あるいは、お魚くわえたドラ猫を、
サザエさんが【かめはめ波】で撃破する【ドラゴンボール】テイストとかね。
あるいは野球がうまくならないカツオに、うさぎ跳びをやらせ、
波平さんが『ぶぁっかも~ん!』と怒鳴って鍛えるんですね。
それを柱の陰から、ドーナッツを食べながら
そっと見守る姉のサザエ…あくまでも【巨人の星】テイストでいくわけですよ。


人気番組というのは常に
【スピンオフ作品】というのが作られますから、
サザエさんも例外じゃありませんよ。


サザエさん一家には【海の幸】の名前が付けられていますが、
【山の幸】の名前が付けられた
【キノコさん】なんてスピンオフ作品が作られましてね。


お父さんが【マツボックリさん】で、お母さんが【ギンナンさん】。
養子である旦那さんの名前は【シイタケさん】で、
いつも家庭内で、シイタケられているんですね。


その反動で、キャバクラの女の子
【アケビちゃん】と浮気してたりしましてね。
腕白な弟の名前は【ドングリ】という、
いかにもお池にハマりそうな名前だったりすると、
あまり人気は無さそうな感じですかね。


微笑亭さん太

ちゃんと1000回!

昨日は天狗連の月例寄席に行ってきました。
出番でがありませんでしたが、
お手伝い&打ち上げ要員という事で参加しました。


『元犬』                        望々亭みるく

『茶漬け間男』                    鶴橋減滅渡

『藪医者』                       愛知家馬舟

『漫談』                        経大亭勝笑


前日の大黒屋寄席から連チャンの二人、みるくさん、減滅渡さん共々、
大黒屋寄席での個性的な【ニュータイプ】のお客さんについて
マクラのネタにしていました(※昨日の日記参照)
やはりインパクトの強いお客さんだったと再認識する事が出来ました。


この日は、
寄席での共演をきっかけに、個人的に親しくさせていただいている
経大亭勝笑(けいだいていしょうしょう)さんがゲスト出演されました。


年間1000回以上の営業をこなされるという勝笑さん、この日も、
「勝笑さん、今日は昼間、やってこられたんですよね?」
「ええ、この月例寄席が、今日5回目の出演です」
…かけもちのレベルが違いますね。
この日も、名古屋、岐阜、一宮で、4回の営業をされた後、
豊橋まで駆けつけてくださったようです。


超売れっ子のプロの噺家さんでも、
年間7、800席台だと思いますので、
多分、アマプロ通じて、一番出演回数の多い方なんじゃないかと思いますね。


落語もされるんですが、
基本、漫談のスタイルで演られるようで、
月例寄席の歴史において初の
【トリで漫談】という事になりました。


少し重めだった月例寄席のお客さんを爆笑させ
さすがの安定感を見せ付けた勝笑さん、
年間1000回の実績はさすがでしたね。


微笑亭さん太

新種のお客さん

昨日は豊橋の大黒屋旅館にて、
大黒屋寄席に出演してきました。
年に2回行われている定例公演です。


今回は減滅渡さんの仕事の都合で、
いつもより開演時間が30分遅くなりましたが、
40名以上のお客さんがおみえになりました。


『元犬』                       望々亭みるく

『商店街はここにあり!』(さん太作)        微笑亭さん太

『鷺とり』                      鶴橋減滅渡


開口一番はみるくさんで、
私はその後でしたが、高座に上がって20秒で、
『………えっ?』という感じで戸惑ってしまいました。


というのも、最前列のど真ん中の座布団席に、
サラリーマン風の中年男性が座っていたんですが、
その方、私が何か言うたびに、それを小声で繰り返すのです。
それだけではなく、何度も正座を座りなおしたり、
私がする仕草をいちいち真似してくるのです。


最前列のど真ん中ですから、
当然、お客さんたちも気付きますし、
気になって仕方がない状態になります。
お客さんとしてみえていた、こだまさんやふりかけさんも、
そちらが気になって視線をチラチラやるのが
高座の私からはよく判ります。


私も今まで、酔っ払いだとか爆睡してる人、
騒ぐ子供だとか笑いのツボが著しく違う人など、
色々なお客さんを見てきたつもりですが、
それらのどのカテゴリーにも属さない、
【ニュータイプ】の出現です。


結局、最後までその調子だったんですが、
そちらが気になって気になって、演りなれてないネタのせいもあり、
途中で何度もネタが飛びかけました(汗)


下りてきてみるくさんに話を聞くと、
みるくさんが演っている時からそうだったらしく、
彼女もネタが飛びそうになって苦労したとの事でした。


仲入りを挟んで上がるヘルさんにその事を話すと、
「へえ~、オモロイやないか。
仕草を真似してくるんやったら、『手水廻し』でも演ったろか?」
「そんなの演ったら、向こうも最前列で、頭をグルグル回しちゃいますよ」
「それもオモロイがな。ワシ、そういうの好きやねん。楽しみやな~」
イジる気満々、からむ気満々で高座に上がるヘルさん。
結局ネタは『鷺とり』だったんですが、
これは鷺が飛ぶ場面では、客席でも立ち上がって仕草をするのではないかと
私は、興味津々で見ていました。


ところがヘルさんが喋りだすと、
その男性は一切、ノーリアクション。
さっきまであれほど動いたり喋ったりしていたのに、
ヘルさんに対しては、最後まで全くリアクションがありませんでした。


高座を下りてきたヘルさんは不満顔で、
「何や、楽しみにしてたのに、な~んもあらへんがな。どないなってんねん!」
…きっとその男性も、ヘルさんの放出する暑苦しい空気に、
『この手の人に関わると面倒な事になる』と思って、
からむのを止めたんじゃないかと思いますね(笑)
なかなか、個性的なお客さんでした。


微笑亭さん太

ご創造にお任せします

昨日は豊橋の創造大学に行ってきました。
『笑ってゆっくり生きよう!』という
健康関連のイベントに出演してきました。


番組の構成は、いつもお世話になっている
内科医の西田先生のためになるお話が第1部、
第2部が、私の認知症落語となっていました。


大学内のかなり大きな講義室が会場となっていましたので、
スッカスカだったらどうしようと心配してましたが、
230名を超えるお客さんがおみえになり、
大入りと言ってもいいくらいの盛況ぶりでした。


大学構内でのイベントですから、当然の事ながら
創造大学生が沢山、キャンパスを闊歩しています。
これは客席には女子大生がいっぱいかと思いましたが、
実際には【5、60年前には女子大生】みたいな年代の方ばかりでした(笑)


最初に、西田先生のお話が1時間ほどありましたが、
相変わらず見事なネタと話術で、お医者さんの講演でありながら、
随所で爆笑を取ってらっしゃいました。


私の方は、認知症落語で30分ちょっと喋りましたが、
本当にいいお客さんばかりで、
乗せられる形で、とても楽しく演る事ができました。


終わった後、西田先生から、
「ちょっとコーヒーに付き合って」と言われ、
コーヒーをご一緒しました。


席に座る途端に、
「ねえ、何かいいネタない?」とねだられ、
先生が講演で使われる用の小ネタを、
いくつか提供させていただきました。


こういう事は時々あるんですが…
…あ、これって言っちゃいけないんでしたっけ、先生?(笑)


微笑亭さん太

『やかん』の一席でお付き合いを…

昨日は、豊橋の浜道町公民館に行ってきました。
老人会の集まりにて、1時間ちょっと喋ってきました。


楽屋入りしてすぐに、年配の世話人の方が、
「お囃子のテープをお預かりします」
「あ、すみません、今日はカセットテープを忘れてしまって…
CDでもよろしいですか?」
「【シーデー】ですか。ちょっと待ってください。
…ほい、あんた、【シーデー】は、かけられるかん?」
「いや、カセットテープしかあかんら。【デーブイデー】はあかんよ」
「【デーブイデー】じゃなくて【シーデー】だに」
「あ、ほうか、【シーデー】か。【シーデー】は無理だに」
「ほうかん……あの、【シーデー】はかけられないみたいです」
…まるで【デー発音祭り】みたいな状態になってました。


CDをかけられる機械がないという事なので、
仕方なく無音で高座に上がりました。
生声でも大丈夫なくらいの会場だったんですが、
一応、ショートスタンドマイクが用意されてました。


私が楽屋入りした時点で会の方は既に始まっていたため
マイクチェックが出来なかったせいもあるんですが、
喋りだしてすぐに、世話人の方々が出てきてマイクを調節し始めました。


最初は一人だったんですが、一人、また一人と追加されて、
しまいには3人の方が、客席にお尻を向けた格好でマイクを直しだしました。
3人の【鉄壁のディフェンス】のせいで、お客さんから私の姿は
全く見えないような状態が暫く続きました。


やっと調節がうまくいったようで、3人の方々は去っていったんですが、
すぐに『こっちの方が良く入るから』とか言いながら、
別のマイクを持って出てきたので、
「…いや、もう、勘弁してください。これでいいですから」と
丁重にお断り致しました。


老人会の高座では、最初に注意を促しても、
途中で携帯が鳴る率が結構高いんですが、
この日はそんな事もなく順調に進んでいきました。


会場の後ろの方にキッチンがある事は気付いてたんですが、
ちょうどネタが佳境に入った頃、そちらの方から、
「……ピ~~~~~~~~~ッ!!!!!!」
会場に響き渡る、やかんのお湯が沸騰した音。
しかも、誰も止めに行ってくれません。
思わず高座を下りて、自ら止めに行こうかと思いました(笑)


敵は懐中ではなく、台所にあり!でした。
やかん、アカン!


微笑亭さん太

講師混同

昨日は豊田市内にある、逢妻中学校に行ってきました。
落語会ではなく、職業講演会の講師という立場で呼ばれました。


この職業講演会というのは毎年行っているようで、
これから就職に向かって一歩一歩近づいていく生徒さんたちに
様々な職業に従事されている方々の実体験などを聞き、
学んでいただくという趣旨の会のようです。


という事で私は【落語家】として呼ばれたわけなんですが、
私の置かれている身分については、先生方によく説明しましたので
決して官命詐称的な状態ではない事だけは申し上げておきます(笑)


講師は私を含め、全部で9人の方が呼ばれていたんですが、
控え室となっている校長室には、
大会社のCEOだったり、警察の警視、心理学者といった
社会的地位のある方々に混じって、
着物を着て座っている私の違和感といったらありません(汗)


2年生の生徒さんたちが対象で、
逢妻中学校の場合、900人くらいいるという大所帯なんですが、
事前に希望を出してもらって、
興味のある講師の話を聞くというパターンで行われました。


落語家の話なんかに食いつく生徒さんはいるのだろうかと心配でしたが、
35、6名くらいの生徒さんが希望されていたようで、
【落語家ブース】は、まあまあの繁盛ぶりでした。


学校から要求されている話の内容というのは
【落語家を職業として選んだ理由】、【仕事の実態と、その苦労について】
【仕事のやりがいについて】、【就職へ向けての心構え】等々……
…くどいようですが、私の立場については
十分に説明してご理解いただいてますので(笑)


着物を着て座布団に座る噺家なんて初めて見る子たちばかりでしょうから、
教室に入っていっただけで割れんばかりの拍手と歓声という、
ほぼ【出オチ状態】でした。


高座に上がって、最初に生徒さんたちに聞いてみました。
「落語を聞いた事がある人?」
「…………………………」
「落語というのはどういう物か、知っている人?」
「…………………………」
誰ひとり手が上がりません。


普段我々は、寄席に足しげく通ってくる
妙に落語にハマっている小学生や中学生を見たりする機会があるので、
これだけ人数がいれば…ましてや希望者ですから、
一人二人は手が上がるんじゃないかと思いましたが、
見事に裏切られました。


まあでも中学生だったら、これが普通で、
我々が寄席で時々目撃する落語好きの子供たちは、
遺伝子の突然変異レベルの出現率なんだって事が判りました(笑)


せっかくなので落語も聞いてもらおうと、
短い噺を間に挟みましたが、
生徒さんたちは、初めて聞く落語に興味津々な感じで、
びっくりするくらい反応が良かったですね。


もちろん講師として招かれてますから、
求められている内容についても喋りましたが、
座布団の上で真面目な話を喋ったのは初めての事でしたので、
いい経験をさせてもらいました。
ちょっと【授業】をした気分にさせてもらいましたね。


終わって帰る時、
ちょうど下校していく生徒さんたちが何人かいたんですが、
「…微笑亭さん太さぁ~ん!!」と言って、
こちらに駆け寄ってくる女子生徒が3人。
「とても面白かったですぅ~!」と囲まれましたが、
つい最近、80歳に手を握られ、
90歳にハグされたのとは(※昨日の日記参照)全く大違いでしたね(笑)


逢妻中学校の皆さん、
進学や就職に向けて頑張ってくださいね。


微笑亭さん太

モテた…のか?

火曜日は、豊川市の白鳥公会堂に行ってきました。
毎度おなじみ、悪質商法の出前講座です。


【白鳥公会堂】という名前から、
物凄くゴージャスな建物を想像しがちですが、
実際は古い…いや、歴史のある、小さい…いや、コンパクトな、
公民館とか集会所的な建物です。


いつものように老人会の集まりだったんですが、
女性がほとんどの会で反応も凄く良く、
非常に演りやすかったです。


終わって帰ろうとして建物の外に出ると、スタッフの方々が、
「さん太さん、ファンが大勢増えたみたいですよ」


見ると、そこの建物の窓は、下の方はすりガラスで、
上の方だけが透明で見えるようになってたんですが、
そこに満面の笑みで手を振る、
お婆ちゃん、お婆ちゃん、お婆ちゃん、お婆ちゃん、お婆ちゃん……
下がすりガラスで見えない分だけ、
まるでお婆ちゃんの生首の団体が浮かんでいるかのように見えます(笑)


そのうちに皆さんが出てこられたんですが、
80歳の女性が握手を求めてこられました。
「面白かったよ~」
「ありがとうございます」
「何か孫みたいに、あなたの事が可愛くてね~」
「か、可愛いですか??あ、そうなんですか、光栄です」
「本当に可愛くてね~」
「ありがとうございます」
「また落語やりに来てね」
「は、はい、是非」
「本当に面白かったよ~」
……あの、もう手を離していただいてもよろしいんじゃないでしょうか?(笑)


すると今度は見事な銀髪のお婆ちゃんが、
「ありがとう、面白かったよ~」と言うなり、
キラキラした瞳で抱きついてこられて、ギュッとされました。
聞けば御歳90歳だとの事。
90歳のハグというのは、なかなか経験できる事ではありません。


白鳥町の皆様、今度は平均年齢で
今回よりマイナス60歳くらいの団体の方々に呼んでいただけると
よりいっそう嬉しい感じがするんじゃないかと思います(笑)


微笑亭さん太

子ネタの応酬

日曜日は、滋賀県の甲良町というところまで行ってきました。
今年になるまで、滋賀県には足を踏み入れた事がない私でしたが、
3月の近江八幡、9月の長浜市に続いて、
今年3回目の滋賀県遠征という事になりました。


このお話は、甲良町役場の方から、
今年の春先くらいに早々とオファーをいただいていたんですが、
役場には人事異動がつきもの、4月からは別の方が担当されました。


その方と何度かメールをやり取りするうちに、
これが落語会ではなく、青少年育成のイベントで、
講演的要素の強い依頼だという事が明らかになってきました。


これはかなり、話す内容に関して限定されるわけでして、
私もちょっと焦りましたが、
自分のネタの中から【子供ネタ】ばかりをチョイスして、
何とか1時間半の持ち時間の内容を構成してみました。


生憎の土砂降りの中での開催となりましたが、
多くのお客さんがお見えになり、結構盛況でした。


最初にボランティア活動などに対しての表彰があり、
表彰される立場の子供たちと
付き添いのお母さんたちも大勢来ていました。


表彰式の後、2部の落語という構成だったのですが、
表彰が終わった途端、即行でバタバタと会場を出ていく母子たち…
そんなに嫌わなくてもいいのに(笑)


年配の方を中心に残ってくださいましたが、
仲入りも取らずに、1時間半ぶっ通しで喋りました。
最初は硬い雰囲気でウケも薄かったんですが、
途中から急に空気が良くなって、最後はかなりいい感じで終われました。
主催者の方々の反応も上々でしたので、
まあ良かったのではないでしょうか。


非常に風光明媚な町、甲良町に、
また是非呼んでいただきたいと思います。


微笑亭さん太

秋深し隣は告知する人ぞ

※今月これからの告知をさせていただきます。

11/16(土) 午後2時~4時
『笑ってゆっくり生きよう!』 木戸銭無料
創造大学(豊橋市牛川町字松下)問050-2017-2214
出演 西田元彦先生 微笑亭さん太

健康に関するお話のイベントで、
いつもお世話になっている西田先生のためになるお話が第1部、
第2部が、私の認知症落語となっています。
どなたでも無料で入れますので、よろしければお越しください。



11/17(日) 午後6時~
『大黒屋寄席』 木戸銭¥1000(お土産付)
豊橋市小池町 大黒屋旅館(0532-45-3958)
出演 望々亭みるく 微笑亭さん太 鶴橋減滅渡

年2回行われている定例公演です。
もれなくお土産が付く上、じゃんけん大会で豪華賞品ゲットのチャンス。
終わった後には、お団子やおまんじゅうが食べ放題です。
…これで、落語さえなければ(おいおい!)



11/20(水) 午前11時&午後2時
『ほの国寄席』 木戸銭無料
豊橋市 ほの国百貨店8階
出演 微笑亭さん太 髪家三代

昨年もやりました『ほの国寄席』が、今年もあります。
ほの国百貨店のフロアにての寄席ですが、
午前午後の2回公演で、どなたでも見られます。
買い物ついでに、是非とも聞きに来てください。



11/22(金) 午後6時~
『門前寄席』 木戸銭¥2000(お食事付)
豊川市門前 伊勢屋旅館(0533-85-2021)
出演 弾家喜苦 微笑亭さん太

先日『B-1グランプリ』で盛り上がった豊川門前にて
毎年11月は恒例の、伊勢屋さんでの門前寄席が行われます。
美味しい食事と落語のコラボ、
優雅なひととき(?)をご堪能あれ。



11/24(日) 午前11時&午後1時
『福寿いなり寄席』 木戸銭無料
蒲郡市 福寿稲荷商店街
出演 微笑亭さん太 駒久家南朝

年に何回か行われている、定例公演です。
蒲郡は福寿稲荷商店街の一角の小屋を借りての寄席で、
午前午後の2回公演で行われます。
当日は商店街が歩行者天国となり、様々なお店が立ち並びますので
こちらの方にも注目です。



●『落語で学ぶ悪質商法』の出前講座の申し込みを受け付けております。
講座をやりにきてほしいという申し込みは、
豊川市役所・消費生活センター(0533-89-2238)までどうぞ!
さん太がまいります。


●落語会やイベント出演のご依頼も
24時間受け付けておりますので、よろしくお願い致します!
090-8133-6921(携帯)
hohoemitei-santa@hotmail.co.jp


微笑亭さん太

母校にて

土曜日は、豊田市内にある崇化館中学校に行ってきました。
PTAの方々が主催された落語鑑賞会にて、
1時間ちょっと喋ってきました。


この崇化館(そうかかん)中学校というのは、何を隠そう私の母校でして、
母校で後輩たちを前に落語をするというのは、初めての経験です。
学校の敷地内に足を踏み入れたのも卒業以来初めてでして、
あまりにも変わっていない母校の姿に驚きました。
今では、豊田市内で一番古い中学校となってしまったようです。


今回のお話、
PTAの役員の方からメールでオファーをいただいたんですが、
てっきり私を、崇化館のOBと知っていてのオファーだと思っていたら
全くの偶然で、思わぬ形で母校への【恩返し公演】が叶う事となりました。


この日は土曜日という事もあり、特別の出校日でして、
授業参観の後、体育館にて、全校生徒700人を前にしての
落語会という運びとなっていました。
私が在籍していた頃は、全校で1200人以上いたと思いますが、
今時の中学校は、こんなもんなんでしょうかね。


開演前から先生方が、
「さん太さんは我が校のOBです」と盛んにフッていたため
どんどんとハードルは上がるばかり(笑)
絶対にスベる事のできない高座となりました。


もちろん落語を聞くのは初めてという子ばかりでしょうから、
最初は緊張感漂う感じもあったんですが、
つかみネタでドッときてくれたお陰で、空気がほぐれ、
3席で1時間ちょっとの間、とてもよく笑ってくれました。
後輩たちの反応は最高でした!


落語の後は、引き続き高座に残り、【質問コーナー】が設けられました。
生徒たちに挙手してもらい、様々な質問に答えたんですが、
「好みのタイプはどんな女性ですか?」
「好きなキャラクターは何ですか?」
「落語みたいな面白い体験をした事はありますか?」
中学生らしい(?)質問が続く中、
「…今日のギャラはいくらですか?」
「それはもちろん、皆さんの笑顔と笑い声が、一番のギャラですよ」
……後輩たちよ、大人というのはこうやって、
核心部分をスルーする術(すべ)を覚えていくんだよ(笑)


終演後、楽屋となっていた会議室で、校長先生、教頭先生を始め、
数人の先生方とお話をさせていただいてるところへ、
「…さん太さん、2年生の生徒が是非、じかにお目にかかりたいと言ってますが」


緊張した面持ちでやってきた2年生の男の子は、
「…あの…ら、落語というのは、難しそうだと思ってたんですが、
意外にも…す、凄く面白かったです……せ、生徒手帳にサインください!」
生徒手帳へのサインというのは、初めての経験でした。


すると、それに触発されたのか、教頭先生が色紙を持ってこられて、
「さん太さん、これにサインをお願いします」
…これから母校には、【微笑亭さん太】のサインが飾られるようです(笑)
崇化館中学校の生徒の皆さん、これからも頑張ってくださいね。


微笑亭さん太

商店街落語だなも

ネット的にトラブっていて、
日記が更新できませんでした。
すみませんでした。


金曜日は金山駅近くのホテル、
グランコート名古屋に行ってきました。
名商連創立50周年記念のイベントにて、一席演ってきました。


名商連というのは、名古屋の商店街の方々で作る団体で、
『商店街をテーマにした創作落語を作ってほしい』というお話をいただき、
自ら演じる事になったネタ下ろしのわけですが、
4日前には選挙をテーマにした創作のネタ下ろしをしているので、
5日の間に2本の創作をネタ下ろしするという、
私的には、結構無謀な試みでした(笑)


しかも最前列には、この日のゲストとして招かれていた
タレントの城戸真亜子さんと原田さとみさんが座ってらっしゃって
有名人の前でネタ下ろしの創作を演るのは、かなりのプレッシャーでした。


客席には商店街の関係者の方々ばかりで、
どのくらい聞いてもらえるのか心配でしたが、
マクラのつかみネタで笑っていただき、
本題に入ってからも良い感じでウケていたので、
割と快調に喋る事が出来ていました。
…そこに、心のスキがあったんでしょうね。


途中、ふと違和感を感じました。
『…あれ?ストーリーの進行が早い気がするな…………あっ!!』
そこで、気付いたのです。
真ん中の部分を、結構な分量、ポ~ンと飛ばした事を。


このネタを依頼された時に先方から、
『名古屋らしさを、ふんだんに盛り込んでください』と言われていたのですが、
その名古屋らしさが含まれていて、なおかつ笑い所が多い部分を
スコ~ンとやらかしてしまったのです。


やばい、やばい、やばい!
何とか戻れないか、飛ばした部分をねじこめないか、
口では余分な台詞を喋って時間稼ぎをしながら、
頭ではあれこれ考えてみましたが、
もう戻る事は不可能なところまでストーリーが進んでしまっています。


これはダメだ……
修復を断念し、そのままストーリーを続けてサゲまでいきました。


落語としては【成立】していたと思うので、
聞いてた方のほとんどは、
私がやらかしちゃった事に、気付いてらっしゃらないと思います。


ところが今回は、あらかじめ主催者の方の一部にネタ本を見せているので
それを読んでいる方は『…あれ?』と思ったかもしれません。
良い感じでウケていただけに悔しい…本当に悔しいです。


失意のまま、
立食パーティー方式の懇親会に参加させていただきました。
そこで色々な方々から声をかけていただきましたが、
社交辞令の部分を差っ引いても、
思ったより好評な反応をしてくださったのが、かなり救いでした。


城戸真亜子さん、原田さとみさんとも
沢山お話させていただく事が出来て嬉しかったんですが、
壇上で挨拶をされている方を見て愕然としました。


『名古屋らしさを』というリクエストの関連で、
ネタの中で、河村たかし名古屋市長をイジり、
笑っていただいたんですが、
その河村たかし市長が、壇上で挨拶されてるじゃないですか。
『……ええっ!?聞いてたの!?』
私は目が点になりましたが、後ほど聞いてみたら、
落語の時にはいらっしゃらなかったそうで、心からホッとしました。
…勘弁してちょ~よ、市長。


微笑亭さん太

社交的な人が好き

人と人との会話において
【社交辞令】というものが存在しますよね。
内心『何だかな~』と思いつつ、
お約束で使ってしまう紋切り型のフレーズですから、
これが是か非かという問題はありますが、
特に本音を語らず、事を荒立てたくない日本人の国民性を考えると、
必要なアイテムと言えるんでしょうね。


【ビジネスで使う絶対に実現しないであろう社交辞令】
なんというアンケートを取ったところ、男女共にダントツ一位になったのが
『近いうちに飲みに行きましょう』でしてね。
これはもう毎日のように、
何万人ものビジネスマンが口にされてる事でしょうね。
ほとんど挨拶代わりに等しいですし、
主に【飲みに行くつもりがない相手】に対して使うという特徴がありますよね。


女性の場合、上位に入っていたのが
『機会があれば一緒にお仕事したいですね』とか
『近くに来たら寄ってください』、『落ち着いたら会いましょう』などでしてね。
しかし女性の本音としては、『機会があれば』と言っている時点で、
機会を作る気はないわけですし、
実際に近くに来るたびに立ち寄られたら、
迷惑この上ないという話なんですね。
『落ち着いたら会いましょう』なら、
ず~っと落ち着かないという手もあるわけですよ。


男性の場合『前向きに検討させていただきます』が上位に入りましてね。
これは検討すると言っているだけで、
実行に移すとは一言も言っていないわけでして、前向きと言いつつ、
絶対考えていない場合がほとんどですよね。
どちらかと言うと『前向きに転倒させていただきます』の方が
事実に近いかもしれませんね。


社交辞令を本気に取ってしまって、
気まずい思いをしたなんて方もいるでしょうから、
今後、社交辞令やそれに類する言葉を禁止する
【禁止用語集】なんてのが編纂されましてね。


こういうのを見ると色んな職業や立場の人が使う、
様々なフレーズが載ってまして、蕎麦屋さんが出前の催促の電話に使う
『今、出たところです』なんてのはトップに載ってましてね。
それを使った場合は、デジカメで出るところを撮った証拠写真を
持参しないと料金を払わないというシステムを導入すべきですね。


あとホステスさんが使う
『今日上京してきたばかりで、今夜から働き始めたの』なんてのも載ってます。
こういう子に限って、近くの薬局のポイントカードが、
もうすぐいっぱいになりそうだったりするわけですよ。


あと不動産のデベロッパーなんかが使う
『弊社の取り扱う物件が、最もお値打ちですよ!』なんてのもあります。
「へえ~…じゃあ、あなたこれを買いますか?」
「いえいえ、冗談じゃない!買いませんよ」
思わず本音が出てしまったりするでしょうね。


病院の使う『我々も打てる手は尽くしたのですが…』なんてのも載ってます。
「打てる手というのは、具体的にはどういう事ですか?」
「マスコミに医療ミスを疑われても、完璧に言い逃れられる自信があります!」
そんな事に自信を持たれても困りますよね。


微笑亭さん太

10/400

昨日は新城文化会館に行ってきました。
現在、新城は選挙期間中なんですが、某候補者の方に呼んでいただき、
小ホールにて一席演ってきました。


このお話をいただくにあたっては、ネタ依頼からされていて、
『有権者の方に、投票所へ足を運んでもらえるような創作落語を作ってほしい』という事で、
いわば【投票呼びかけ落語】を作りました。
それを午前と午後の2回公演で、ネタ下ろしの高座となりました。


楽屋入りしてすぐ、スタッフの方から、
「さん太さん、すみません。
集客の方があまりできてなくて…お客さんが少なかったらごめんなさい」
「いえいえ、お気遣いなく。お客さんが少なくても、一生懸命喋りますから」と
ニッコリ笑って高座に上がりましたが、客席を見ると、
400人以上のキャパがあるホールに、座っているのは10人程度。


『お客さんが少なくても大丈夫』とは言いましたが、
さすがにホールで、この人数は辛い…。


仕方がないので喋り始めましたが、人が少なすぎて、
皆さんが笑っているのかスベっているのかの判断すらつきません。
若干笑っている気もするのですが、
何しろ高座までの距離が遠くて聞こえてこないのです。


とりあえず一席終えて下りてくると、
「…さん太さん、お客さんが少なくてすみませんでした。
午後の部はもう少し入ると思いますから」
「そうですか、ありがとうございます」
期待をしながら午後の高座に上がると、
午前よりお客さんが減ってました(笑)


結局、私のネタ下ろしを聞いていただいたお客さんは、
2回合わせて30人もいないくらいでしたが、
スタッフの方々には喜んでいただいたようなので、まあ良しとしましょう。


全国の選挙に出られる予定の方々、
【投票呼びかけ落語】を演りに行きますので、是非呼んでください。


微笑亭さん太

隠し味は、褒め言葉

「今日の夕食はカレーだからさ、悪いけどお先に失礼するよ」
普段は必ず飲んで帰る方が、自分の大好物が夕食のメニューである日だけは、
一目散に帰っていくなんてのは、とても微笑ましく感じますし、
奥さんの料理にも、それなりの魅力というものがあるんでしょうね。


一週間の平均料理回数というのは、男性が2・5回で、
女性が15・5回と、圧倒的に女性が多いわけです。
男性は『自分自身のために』料理している人が48・4%とトップですが、
女性は『パートナーのために』料理している人の49・2%がトップなんですね。
毎日食事を作る奥さんの苦労は並大抵ではないですが、
自分の作った料理に対して、夫が何もコメントしてくれない事に
不満を持つ奥さんは、予想以上に多いようですね。


せっかく作った料理なのに、感謝の言葉ひとつない夫が多いのも事実でして、
『料理上手でもないし手抜きも多いけど、自分なりに頑張ってるつもり。
一言【美味しい!】と言ってくれたら、
凄く救われる』というのが奥さんサイドの大まかな主張ですね。


その気持ちは判らないではないですから、
世のお父さん方も、たとえどんな料理を食べさせられたとしても、
真っ赤な顔で口を押さえて涙目で
『…お、美味しい…』と言ってあげる事が肝心ですよね。
…美味しいと言ったがために、そのメニューが
三日に一回出されるリスクがあったとしてもですよ。


もちろん、旦那さんサイドの主張というのもあります。
『残さず食べるというのが美味しいという意味で、言葉は必要ない』
と言われる方が多いんですが、確かに奥さんの料理を食べるごとに
『…星、ひとつです!』なんて冷静に評価されたら、
奥さんの方もイラッとするでしょうね。


もうひとつ、旦那さんがコメントしない理由として、
『女性は否定的な感想を一切拒否するから、
不用意にコメントすべきではない』と
【地雷】を踏むのを恐れている方もいるわけですね。
ぶっちゃけ、女性が欲しがってるのは
【コメント】ではなく【褒め言葉】なわけですから、
それを踏まえたコメントを心がける必要がありますよ。


褒めるところが見つからなくても、
何とかしてプラスの方向性のコメントをするわけですね。
「ご飯の冷め具合がいいね~」とか、
「このお皿の欠け方に風情がある」とか、
「盛り付け方が、
既に食べ終わった後の残飯みたいな雰囲気を醸し出しているのが素敵!」
これくらいの事が言えれば、
いつでも円満な食卓になるんじゃないでしょうかね。


微笑亭さん太

昨日は名古屋の大曽根にて
『ぱんとまいむ寄席』に出演してきました。


この寄席は6時開演という事もあり、
いつもお酒はもちろんの事、
サンドイッチや炊き込みご飯などの販売が行われています。


ところが昨日は、ママさんが足に怪我をされて松葉杖、
マスターは風邪で体調最悪という中での開催となったため、
飲食物の販売は無し、終演後の打ち上げも無しという事になりました。


『手水廻し』                            竜宮亭無眠

『姉さん女房』(さん太作)                    微笑亭さん太

『禁酒番屋』                            若鯱亭笑天

『まめだ』                             竜宮亭無眠


26名のお客さんが来てくださいましたが、
この日は『飲食物の持ち込み可』という事で、
おにぎり持参でみえてる方もいらっしゃいました。


この『ぱんとまいむ寄席』、
来月12/7(土)も連続出演となりますので、
よろしければ是非お越し下さい。
それまでにお二人の体調が良くなられる事を願っております。


微笑亭さん太

極上の素材

人気絶頂の女優・綾瀬はるかさんを主演に据え、
鳴り物入りで始まったNHKの大河ドラマ『八重の桜』ですが、
視聴率の方は、15%に届かない事も
珍しくないというくらいに苦戦しておりましてね。
やはり織田信長や豊臣秀吉といった定番もの以外は
当たりにくいというジンクスは健在のようですね。


しかし定番ものも、やり尽くした感のある大河ドラマにあって、
歴史上そこそこ有名でありながら、
『あれ?この人、まだやってないんだ』と思うような
偉人は何人かいましてね。


江戸末期から明治にかけて活躍された、
【ジョン万次郎】なんて方も、その中の一人です。
この方、江戸幕末から明治にかけて活躍された方で、
日米和親条約の締結に尽力し、
その後通訳や教師として活動されたんですが、
とっくに大河ドラマでやっていてもおかしくないほど、
波瀾万丈の人生を歩んでおられましてね。


元々、土佐の漁民として少年時代を過ごしていた万次郎少年は、
ある日、漁に出て台風に巻き込まれ、仲間4人と漂流してしまうんですね。


船は運良く太平洋の孤島へ流れ着くんですが無人島で、
そこで雨水を飲み、鳥の卵を食べて生き延びるという、
【元祖・黄金伝説・無人島生活】みたいな方でしてね。


幸運な事にアメリカの捕鯨船が通りかかり救助されるんですが、
捕鯨船は日本へは行かず、ハワイへ向かうんですね。
「どうして日本へ行ってくれないんですか?」
「君の国、鎖国中でしょう?」
「しまった~!」みたいな感じでしてね。


仕方なく万次郎は、船上で捕鯨の仕事を手伝いながら英語を習得していきましてね。
「鯨は大きな声でホエール!…船で転んでシップを貼る!」なんてんで、
中学生の単語帳みたいな覚え方してたりしましてね。


そのまま万次郎を乗せた捕鯨船は、アメリカ本土へ帰港。
彼はアメリカ本土で、船長の養子として学校へ通い出すんですが、
成績優秀で大学にも通い、船舶技師や捕鯨技師として
一級の人材になっちゃうんですね。
捕鯨船員をしながらアメリカ人として暮らし、
アメリカ人の彼女も作って、今で言う【リア充生活】を送るわけですが、
ホームシックになった万次郎は日本帰国を決意するんですね。


しかし資金がないので、ゴールドラッシュにかけて金山へ行き、
奇跡的に大金鉱を掘り当て、超金持ちになるという…これがドラマだったら
『安っぽい脚本書くんじゃない!』と脚本家が怒られそうなほど、
ご都合主義の人生を歩んじゃうんですね。


万次郎は大金をはたいて遠洋漁業船を購入し、日本へ帰ってくるんですが、
この時、土佐漁民としての身分を剥奪され、
以後は農民として陸で暮らすようになります。


時は幕末、江戸にペリーが来航し、
英語が出来ない幕府は交渉ができずに困り果てたんですが、
ここで、アメリカ帰りの万次郎の噂が幕府に流れましてね。


農民で英語万能な万次郎は、通訳として江戸城へ呼ばれるんですが、
江戸城には武士しか上がれません。
「城には武士しか上がれませぬ」
「じゃあ君、今日から武士ね」
…ここでも、ご都合主義発動。
武士になった万次郎は通訳として大奮闘していくという、
大河ドラマで扱っても、3年分くらい脚本が書けそうな人生なんですね。


ドラマの素材としては申し分ないと思うんですが、
いまだにドラマ化されない理由はやはり、
途中からアメリカ生活になるので、
キャストやロケ地の調達が大変だからでしょうかね?


微笑亭さん太

ひとつオトナになりました

昨日は誕生日だったんですが、
またひとつ、【おっさん】になってしまいました(笑)


誕生日というと、29歳から30歳になる時は
めちゃめちゃ抵抗があったんですが、
感覚が麻痺したのか、もう何とも思わなくなっちゃいましたね。


ただ年齢を重ねて思う事というのは、
自分が選んだものが【落語】でよかったな~という事ですね。


コントや漫才の場合、どうしても演者の年齢を無視する事はできません。
目に見えている分だけ、
その人の実年齢に応じたネタを演らなければいけません。


しかし落語というのは想像の芸術みたいなものですから、
80歳の大師匠が18歳の町娘を演っても、
芸の力さえあれば、年齢のハンデを凌駕する事ができます。
そこがいいですよね。
…まあ私には、そこまでの技量は伴ってないんですが(汗)


それに噺家の場合、実年齢に応じた持ち味というのもあります。
20代、30代の頃というのは、誰でも勢いがあります。
それが40代、50代と年を重ねるにつれて、
経験を積み、スキルアップしていきます。
勢いの衰えを経験値で補う事ができます。
個人差はありますが、60代、70代になっても、
素晴らしい高座を務められる方は沢山いらっしゃいます。
まさに【生きてる限り現役】という感じの芸能ですよね。


これから自分の演じる高座、自分の作るネタが
どのように変わっていくのか、あるいは変わらないのか、
自分自身でも判りませんし、不安な部分は沢山あります。
でも、いくつになっても、【自分が面白いと思う事】しか出来ませんから、
【どのくらいのお客さんに支持していただけるか】という不安と日々闘いながら、
高座を続けていくしかありませんね。


これを読んでくださっている皆さん、
今後とも、よろしくお願い致します。


微笑亭さん太
微笑亭さん太 プロフィール

微笑亭 さん太

Author:微笑亭 さん太
愛知県豊田市在住
豊橋落語天狗連所属

公演依頼される方は、
090-8133-6921
にお電話下さるか、
hohoemiteisanta@yahoo.co.jp
あるいは、
hohoemitei-santa@hotmail.co.jp
までメール下さい。

アマチュア落語家として高座に上がる一方、創作落語を執筆し、自ら演じたり、プロの師匠方にも提供しています。寄席、イベント等に呼んでいただければ、喜んで駆けつけますので、よろしくお願い致します。

『悪質商法撃退落語』『振り込め詐欺防止落語』『認知症落語』『納税推奨落語』『男女共同参画落語』などの、特定のテーマの落語口演も致します!

また、イベントの司会、台本や原稿等の執筆依頼も受け付けておりますので、お気軽に御連絡下さい。


●エフエムとよた
【ラブィート演芸 楽市・落語】パーソナリティ
日曜日午後6時~6時半(隔週担当)放送中!


《受賞歴》
平成16年 『六人の会』主催 
第1回全国落語台本コンクール
最優秀賞

平成20年 落語協会主催
落語台本コンクール
佳作

平成21年 国立演芸場主催
漫才・コント台本コンクール
最優秀賞

平成21年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
3位入賞

平成22年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
奨励賞受賞

平成24年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞

平成24年 上方落語協会主催
落語台本コンクール
佳作

平成25年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
藤本義一賞受賞

平成25年 上方落語協会主催
落語台本コンクール
佳作(2期連続)

平成27年 落語協会主催
落語台本コンクール
最優秀賞

平成28年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞(2期連続)









微笑亭さん太 『団塊居酒屋』(さん太・作) 動画

団塊居酒屋 前半

団塊居酒屋 後半


《プロの師匠方への提供作品》

『こうもり』 春風亭小朝師 林家たけ平師 三笑亭可龍師 林家木久蔵師 春風亭ぴっかり師

『オトナの試験』『恋するオ・ト・メ』『短パン刑事』『同窓会』 桂かい枝師

『身投げ橋』 春風亭昇太師 五明楼玉の輔師

『人面瘡』 春風亭小朝師 桂三木男師 鈴々舎風車師 千原ジュニアさん

『茂造の恋』 春風亭小朝師 五明楼玉の輔師

『お伽村』 林家木久蔵師

『豆腐小僧』 春風亭小朝師 林家正蔵師

『トイレ革命』 三遊亭亜郎師

『こくせん』『幸せの指南書』『改訂版・寿限無』 林家ひろ木師

『地球最後の日』 三遊亭丈二師 三遊亭吉窓師

『罪を憎んで・・・』 月亭遊方師

『かごめかごめ』 桂文雀師

『転校生』柳家小せん師

『リベンジ商店街』古今亭駒次師



【微笑亭さん太 創作落語CD発売中】

①『こうもり』&『幽霊談議』(¥1000)新発売!

②『お伽村』&『死ぬなら今』(¥1000)新発売!

③『身投げ橋』&『改訂版・寿限無』(¥1000)

④『トイレ革命』&『民衆主義でいこう』(¥1000)

⑤『再就職は楽し』&『税金家族』(¥1000)

⑥『優しく見守る認知症』&『当たりの行方』(¥1000)

⑦『家政婦は三田』&『三者面談』 (¥1000)

⑧『お達者バイト』&『愛しの野球部』 (¥1000)

●DVD『熟女たちの宴』&『お伽村』(¥1500)

ご希望される方は、上記アドレスまでメール下さい。

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