お入りなさい、告解室へ…
この愚かなる者の告白をお聞き下さい。
そして、正しき道へと、お導き下さい。
私は某新聞を取っております。
当然の事ながら月末になると
集金の方が、新聞代を取りきます。
『いつも、ありがとうございま~す』
とても人の良さそうなおじさんが、笑顔で取りにみえるのです。
スポーツ新聞も取っておりますので、
その合計が5453円となりますが、小銭は用意しておくので、
いつもピッタリの金額を出します。
ある時、たまたま1円玉がなかったので、
『すみません、お釣りもらえますか?』と、
5460円を出しました。
すると集金おじさんは、
『あ、これは結構ですよ』と、10円玉を返してくれました。
端数の3円はオマケしてくれたわけです。
『ああ、良い人だな~』と思いました。
その後も、ピッタリの金額を出すようにしてたんですが、
また1円玉がない事があって、5460円を出すと
『これは結構ですよ』10円玉が返ってきました。
要するに、
5453円きっちり出すと受け取るんですが、
5460円出すと、
3円オマケしてくれるという事になるわけです。
昨日、集金に来た時、
5460円出して10円玉が返ってきた時、
それが確信に変わりました。
……主よ、このままだと私は、
来月末には、1円玉3枚を持っていながら、
5460円を出してしまいそうで恐いのです。
もしもそうしてしまったら…
私は罪深き者となってしまうのでしょうか?
私の心の中では、
『ヘッヘッヘッ…そんな人のいいオッサンの善意は、利用するに限るぜ』と、
邪悪な声で囁く悪魔と、
『そのような、人を欺くに等しい行為などは言語道断です!』と
戒める天使の声が、ステレオで響いております。
……主よ、私はどうすればよいのでしょうか?
このブログをご覧になっている八百万の神々よ、
この迷える子羊を、光ある方へと、お導き下さい…。
微笑亭さん太