「今日は!今日は!ご隠居さんいますか?」
「おう、何だ八つあんじゃないか。まあまあ、こっちィお上がり」
「あ、そうですか。すみませんね。じゃあ遠慮なく…」
「おやおや、お前もすっかり大きくなったね…って、膝の上じゃない!畳の上へお上がりと言ったんだよ。で、何か用なのかい?」
「ええ、実はね、無性に落語が聞きてえと思ってんですが、何か手軽に行けるような寄席はありませんかね?」
「寄席か。うん、それだったらね、いい寄席があるよ」
「そうですか、じゃあ早速行ってきます」
「おいおい!あたしはまだ何も言っちゃいないよ」
「ご隠居、まずは落ち着いて」
「お前さんだよ、落ち着くのは!いい寄席というのは、微笑亭さん太が所属している豊橋落語天狗連の月例寄席というのがあるんだよ」
「天狗連の月例寄席ですか?」
「そう、
毎月第3月曜日に午後7時から、豊橋市神明町の『あんくるとむ』てえ居酒屋で行われている寄席でな。問い合わせは、0532-53-5353(あんくるとむ)までじゃ」
「という事は、今月はいつですか?」
「今月はな、第3月曜が連休の真っ只中という事で、
第4月曜の28日に変更されておるから間違えんようにな」
「ああ、まるほどね。で、その寄席はどういう寄席なんですか?」
「天狗連のメンバーが、毎月4席の落語を披露するんだな。しかも木戸銭は何と100円」
「100円?随分安いんですね。100円で4席の落語が聞ければ随分とお得ですね。それで、その月例寄席は面白いんですか?」
「…何だい?」
「いや、面白いんですか?」
「…面白いんですかって…言えるわけないだろ、そんな企業秘密を」
「企業秘密!?大袈裟ですね。言えるでしょう、そんな事」
「お前ね、素人の寄席で木戸銭100円だよ。その上、面白さを求めようなんて、何と図々しい」
「そんな事はないでしょう!寄席てえのは笑いにいく所なんですから」
「もちろん、ちゃんと笑えるぞ。ただし横にな、
『効果には個人差があります』ってテロップが出てるけどもね」
「通販の健康器具じゃないんですから!」
「心配するな。嘲笑とか失笑とか…少なくとも半笑いはできるぞ」
「微妙な寄席ですね。ちなみに今月28日の寄席には誰が出るんですか?」
「出演は、成田家紫蝶(なりたやしちょう)、髪家三代(かみやさんだい)という天狗連の大御所2人に、橘亭郵便箱(きっていぽすと)、微笑亭さん太の若手2人も参戦じゃ」
「…えっ、さん太って、若手に入るんですか?」
「当人が『僕は若手です』と言い張ってんだから、そう言うしか仕方ないだろ。天狗連の場合、『若手』か『ベテラン』かというのは、精神年齢で決めてるらしいぞ」
「ああ、それなら間違いなく彼は『若手』ですね。…そう言えば近々、何だか大きな寄席があると聞いたんですが」
「八つあん、それは良い質問だな。誘って話題を引き出すという、トークの基本を心得てるね、お前は。
天狗連の年に一度のビッグイベント、『小市民寄席』というのが、10/24の土曜日・午後6時からと、25の日曜日・午後2時から行われるんだよ。落語の他にも、漫才、コント、太神楽、寄席踊りなどなど、盛り沢山な内容だ」
「へえ、アマチュアで2日公演とは、いい気になるにも程がありますね」
「今年で30回を迎える寄席でな、今回のチケットには、何とオマケとしてTシャツがつくんだよ。Tシャツがついて1500円だな」

「あ、結構良いTシャツですね。これ、欲しいな~。…あの、チケットいらないんで、Tシャツだけ500円で売ってもらえません?」
「じゃあ、洋服屋へ行け!こみで買わないと意味がないだろ」
「しかし、天狗連の落語を2日間も聞かされたら、気分が悪くなりそうですよね。中には、そのままお陀仏になって、寺へ直行なんて人もいるかもしれませんね」
「何言ってんだ、素人の落語を聞いてお陀仏になったからといって、寺の和尚はお経をあげてはくれないぞ」
「どうしてです?」
「だって寺の和尚は、
アマ(尼)じゃないから」
…おあとがよろしいようで…
そんなわけで、
9/28(月)の月例寄席、
10/24(土)25(日)の小市民寄席、どちらもよろしくお願い致します。
微笑亭さん太