古典落語と新作落語のバランス

2008年小市民寄席より(2)

今現在は、新作落語を書き続けている私ですが、
大学の落研時代は、新作があまり好きではなく、
『古典にあらずば落語にあらず』くらいの考えを持ってました。
高座でも新作を沢山演っている今の自分が、信じられない気がしますね。

プロの師匠方でも、
新作をお演りになる方は、昔に比べたら格段に多くなったでしょうね。
基本古典の方でも、たまには新作を演るパターンが増えましたよね。
落語初心者の方にとっては、
新作というのは落語への入り口として、とても便利なものだと思います。
昭和テイストが消えつつある現代、
新作の担う役割というのは、どんどん大きくなっていくでしょうね。

しかし、です。

あくまでも私の感覚ですが、新作をかける時というのは、
ほんの少しの罪悪感というのが、いつも付きまとっているんですね。
皆さんは古典落語を聞きにきたのであって、
『お前の、わけわかんない噺を聞きにきたわけじゃねえ!』
と言われてる気がして仕方がないんですね。
もちろん、
そんな事を言われた事はないし(思ってても言わないでしょうが・笑)
考えすぎだと思うんですけどね。

1人で2席以上演る時というのは、
新作が1つは入っていても、あまり罪悪感はないんですが、
1席の時というのは、
果たして自分の新作を演っていいものなのかどうか
結構迷ったりします。…でも、結局かけてますけどね(笑)

そう考える時いつでも、
古典落語の持つ偉大さと畏敬の念を覚えますね。
いつか、
古典に負けない新作落語が作れたらいいな~と思います。


微笑亭さん太
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果たして、落語は誰のために演るのか?

2007年小市民寄席より(1)
…なんて大仰なタイトルを書いてしまいましたが、
演っていて、よく思う事なんですよね。

寄席には数多くの皆さんがお越し下さいます。
落語を初めて聴く方、何度かは聴いてらっしゃる方、
かなり聴き込んでいて、マニアの領域に入っている方、
色々いらっしゃいます。
その混在した状態というのに、
戸惑いを覚える事がしばしばあります。

「…あの人誰だっけな…よく見る顔なんだよ。絶対に知ってる人なんだけどな…忘れちゃったよ…あ、どうも!お久しぶりです。あの~、どちらさんでしたっけ?」
「バカ、お前の親父だ!」
なんて小噺があります。
『粗忽長屋』『粗忽の釘』『堀の内』といった粗忽者の噺では、
必ずといっていいほど、ふられる小噺です。
マニアの方にとっては、何十回も耳にしてるネタだと思いますが、
初めて聴く方には非常にウケるんですよね。

『ベタ』という言葉は、お笑いの世界では、
若干悪い響きで使われる場合が多いと思うんですが、
実は『ベタ』は最強なんですよね。
上記の小噺のように、
誰にでもウケるからこそ、『ベタ』になっていくわけです。
でも、マニアにとっては、
『何だ、またそれかよ…聴き飽きたな』
と思われる可能性も大です。

その狭間で、いつも苦悩するんですよね。

寄席自体の空気を良くするためには、
ベタなネタを多用して、笑いを多く取っていくのが
ベストな演り方だと思います。
でも、そんな時に私は、マニアの人に対する、
罪悪感みたいなものを感じてしまうんですよね。
考えすぎなのは判ってるんですが、
どうしても感じてしまうんですよね…

私が古典を演る時に、噺に手を入れて、
現代風のギャグを沢山入れたりします。
噺が壊れてしまうリスクを承知でギャグを入れるのは、
マニアに対する恐れから入れてるようなところもあるな~と、 時々思います。
でも、裏の裏は表みたいなもので、
考えすぎて自爆してしまうような事も多々あります。
それで噺が壊れてしまったら、本末転倒ですけどね

言葉は悪いんですが、
お客さんのレベルに応じて、寄席をやってみたいなと思います。
落語初心者の方ばかりの寄席には、
これでもかというようなベタの応酬で、
マニアばかりの寄席には、
落語を知っている者にしか判らないネタを多用して、
マニア心を刺激してみたいです。
一度実現させたいですね。

果たして、落語は、誰のために演るのか?

きっとこの先も結論の出ない、
私にとっての、永遠のテーマの一つです。


微笑亭さん太

落語ファンの憂鬱

高座写真

とある噺家さんのファンになって、
その方の独演会に足しげく通う
追っかけになるというというのはよくある事です。
でも、
短期間の間に何ヶ所かの落語会を聴きに行くと、
行く先々で同じネタを演られて閉口したという事はありませんか?

地方での落語会の場合、
やはり安定したウケが取りたいというのが演者の心理です。
そこで、確実にウケが取れる『営業ネタ』というのを、
どの噺家さんも数本持っていて、
それを地方の落語会でかける可能性が凄く高いですよね。
だから行く先々で
同じネタに当たってしまうという現象が起きるわけです。
やはり噺家さんは生活かかってますから、
次回も呼んでいただけるような実績を残したいわけですね。
東京近辺だと、マニアのお客さんも多いですから、
割と実験的なネタも演るんでしょうが、
地方の営業では、確実性を求めたい、
その演者としての心理は凄く判ります。

しかしお客さんからしてみたら、
それなりのチケット代を払って見に行くのだから、
違うネタも聴かせてほしいと思うのは当然ですよね。
考えてみたら、
当日高座に上がるまで演目が決まってない芸能というのは、
落語くらいですよね。
歌舞伎やお芝居で、当日まで演目が決まってないなんて
絶対にありえませんからね。
落語だと、ネタ出ししてある会以外は、
噺家さんが高座に上がって、枕を喋っているうちに、
本ネタの方を替えてしまうなんて日常茶飯事ですからね。
そういう意味では、落語会というのは、
『ギャンブル』ですよね。

『また同じネタか…』って思うのが嫌な方は、
短期間に同じ噺家さんの独演会に
行かない方がいいかもしれませんね。
新ネタを下ろした場合などは、
そのネタばかり集中的にかけるって事がありますからね。

『同じネタでも、この師匠の落語が聴ければいいのよ』って方は、
全く関係ない話ですけどね


微笑亭さん太

音羽寄席、柳家権太楼師との共演

音羽寄席ビラ


今日は、音羽ウィンディアホールにて音羽寄席、
柳家権太楼師匠と共演させていただきました。
チケットは前売りで完売という、ありがたい寄席です。

権太楼師とは、
昨年、一昨年と大須演芸場でご一緒させていただいて以来、
3度目の共演という事になります。
今日も、終わった後、高座上で批評をして下さるという事で、
かなりのプレッシャーで高座に上がりました。

私は久々に、自作の『こうもり』をかけました。
これは、春風亭小朝師匠に提供したネタで、
小朝師も非常によくかけて下さるネタです。
私自身も、自分の作品の中では、かなり好きな噺です。

とは言うものの、
持ち時間の半分以上、マクラを振っていたので、
『マクラは良かったけど、本題に入ってトーンダウンしちゃったね』
と、権太楼師からダメ出しをされてしまいました。
でも、お客さんは本当によく笑って下さって、
自分としては、とても楽しく出来ました。
来て下さった方、ありがとうございました。

10/10(土)にはまた、大須で権太楼師と共演させていただくので、
緊張しつつも、楽しみにしています。


微笑亭さん太

向山寄席でした

今日は市民文化会館にて向山寄席でした。
お客さんは向山校区の方たちが中心ですが、
毎年恒例で、もう6、7年続いており、
今回も120名近くのお客さんがお見えになりました。

『転失気』               望々亭みるく

『熟女たちの宴』            微笑亭さん太

『崇徳院』               鶴橋減滅渡

毎回、本当に良いお客さんで、
マクラから本題まで、満遍なく笑って下さいました。
いつも梅雨時の寄席なので、雨が心配なんですが、
今回は雨も降らずに、
おたまじゃくしも降らなくて良かったです。


微笑亭さん太
微笑亭さん太 プロフィール

微笑亭 さん太

Author:微笑亭 さん太
愛知県豊田市在住
豊橋落語天狗連所属

公演依頼される方は、
090-8133-6921
にお電話下さるか、
hohoemiteisanta@yahoo.co.jp
あるいは、
hohoemitei-santa@hotmail.co.jp
までメール下さい。

アマチュア落語家として高座に上がる一方、創作落語を執筆し、自ら演じたり、プロの師匠方にも提供しています。寄席、イベント等に呼んでいただければ、喜んで駆けつけますので、よろしくお願い致します。

『悪質商法撃退落語』『振り込め詐欺防止落語』『認知症落語』『納税推奨落語』『男女共同参画落語』などの、特定のテーマの落語口演も致します!

また、イベントの司会、台本や原稿等の執筆依頼も受け付けておりますので、お気軽に御連絡下さい。


●エフエムとよた
【ラブィート演芸 楽市・落語】パーソナリティ
日曜日午後6時~6時半(隔週担当)放送中!


《受賞歴》
平成16年 『六人の会』主催 
第1回全国落語台本コンクール
最優秀賞

平成20年 落語協会主催
落語台本コンクール
佳作

平成21年 国立演芸場主催
漫才・コント台本コンクール
最優秀賞

平成21年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
3位入賞

平成22年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
奨励賞受賞

平成24年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞

平成24年 上方落語協会主催
落語台本コンクール
佳作

平成25年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
藤本義一賞受賞

平成25年 上方落語協会主催
落語台本コンクール
佳作(2期連続)

平成27年 落語協会主催
落語台本コンクール
最優秀賞

平成28年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞(2期連続)









微笑亭さん太 『団塊居酒屋』(さん太・作) 動画

団塊居酒屋 前半

団塊居酒屋 後半


《プロの師匠方への提供作品》

『こうもり』 春風亭小朝師 林家たけ平師 三笑亭可龍師 林家木久蔵師 春風亭ぴっかり師

『オトナの試験』『恋するオ・ト・メ』『短パン刑事』『同窓会』 桂かい枝師

『身投げ橋』 春風亭昇太師 五明楼玉の輔師

『人面瘡』 春風亭小朝師 桂三木男師 鈴々舎風車師 千原ジュニアさん

『茂造の恋』 春風亭小朝師 五明楼玉の輔師

『お伽村』 林家木久蔵師

『豆腐小僧』 春風亭小朝師 林家正蔵師

『トイレ革命』 三遊亭亜郎師

『こくせん』『幸せの指南書』『改訂版・寿限無』 林家ひろ木師

『地球最後の日』 三遊亭丈二師 三遊亭吉窓師

『罪を憎んで・・・』 月亭遊方師

『かごめかごめ』 桂文雀師

『転校生』柳家小せん師

『リベンジ商店街』古今亭駒次師



【微笑亭さん太 創作落語CD発売中】

①『こうもり』&『幽霊談議』(¥1000)新発売!

②『お伽村』&『死ぬなら今』(¥1000)新発売!

③『身投げ橋』&『改訂版・寿限無』(¥1000)

④『トイレ革命』&『民衆主義でいこう』(¥1000)

⑤『再就職は楽し』&『税金家族』(¥1000)

⑥『優しく見守る認知症』&『当たりの行方』(¥1000)

⑦『家政婦は三田』&『三者面談』 (¥1000)

⑧『お達者バイト』&『愛しの野球部』 (¥1000)

●DVD『熟女たちの宴』&『お伽村』(¥1500)

ご希望される方は、上記アドレスまでメール下さい。

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