令和元年
新たな元号【令和】に突入しましたね。
良い時代になってくれる事を、心より願います。
平成の30年間を振り返ってみると、
まさに【落語一色】だったな~と思います。
昭和の終わり頃に大学の落研で
【落語を演じる楽しさ】というのを知りました。
落研を卒業してからも、とにかく高座に上がる事が楽しくて
一人でも多くお客さんを笑わせたい、その気持ちで高座に上がり続けました。
平成に入り、
高座に上がる回数がどんどん増えて行きました。
ほんの数回、数十回だった高座が、
今や年間、300席を超える落語をやらせていただくようになりました。
それと同時に高座に上がる事に対して、単なる楽しさだけではなく
【義務感】というのも加わってくるようになりました。
【必ずウケなければならない、結果を出さなければならない】という義務感ですね。
その義務感、責任感を全うしようとする思いから、自分の中で
【落語は楽しいもの】から【落語は苦しいもの】に
変わっていったような部分がある事は否定できないと思います。
元々【趣味】として始めた事が、
やがて【仕事】へと変わっていったような側面がある事が、
そういった【苦しさ】の理由なんだろうと思います。
【落語作家】としては、
依頼者の求めるジャンルの面白いネタを作らなければいけない、
【落語家】としては、
依頼者の求める以上のウケを取らなければいけない・・
そんな【理想】が、自分を追い込んでるんだろうな~と思います。
・・理想に到達した事は全くありませんけどね(苦笑)
ずっと悩み、迷い続けた30余年だと思いますが、
これからもネタを作り、高座に上がり続けていく事しか私にはできません。
たとえ一ミリでも
今いるところより高みを目指せるように、
努力をしていかなければならないと思います。
【令和の微笑亭さん太】も、よろしくお願い致します。
微笑亭さん太