転生は忘れた頃にやってくる
昔のカップルは、親に猛烈に反対された挙句、
思いつめて水に飛び込んで心中してしまうなんて事もありました。
「マユミちゃん、生まれ変わったら一緒になろうね」
「うん・・・アキラ君、何で耳の中にツバを入れてるの?」
泳ぐ気満々の彼氏だったら、ちょっと信用できないですよね。
人は死んだ後どうなるのかというのは、
実際のところ、死んでみなければ判りません。
信じている宗教によっても考え方は違うんでしょうが、
世界中で宗派を問わず、ひとつの可能性として信じられているのが、
【生まれ変わり】ですね。
2008年『生まれ変わりはあると思いますか?』という国際調査に対して、
日本人は43%が【ある】と回答したそうでして、
33%が【ない】、残り24%が【わからない】との結果だったそうですね。
子供が突然、前世の記憶を語り出したりという事例は幾つもありますので、
生まれ変わりを否定する事もできませんが、
真偽を確かめる術がない事も事実ですよね。
中部大学教授やアメリカのバージニア大学客員教授を務める、
脳と意識と言語の研究者の方によると、死んでから生まれ変わるまでの期間は、
平均4年5ヶ月なんだそうでして、
人は七回忌の前に生まれ変わっちゃってるみたいですね。
生まれ変わりを決めるのは、きっと神様でしょうから、
神様同士で様々な話し合いが行なわれてるかもしれませんね。
「・・・あの上司にペコペコしている
イエスマンの係長は、何の生まれ変わりなんだ?」
「ああ、あれは【ペンギン】の生まれ変わりだよ。
常に【肯定】してばかりだからね」
「あ、皇帝ペンギンなんだね。
あのストーカーの男は?」
「あいつは【ライオン】の生まれ変わりだね」
「なるほど、それで好きな女の子の、
おはようからおやすみまで暮らしを見つめてるんだね。
あの子持ちのバツイチ女性は?」
「【ラクダ】の生まれ変わりだよ。コブ付きだから」
「なるほどね~。あのバリバリ働いている、働き者のサラリーマンは?」
「【ナマケモノ】の生まれ変わりだよ」
「ナマケモノ?本当に?
それにしちゃ、随分働きまくってるね」
「そうなんだよ。
生まれ変わったら、怠ける事を怠けちゃってるんだね」
「それは究極の怠け方だね・・・あ、有名人もいるね。
高橋真麻は何の生まれ変わりなの?」
「彼女は【牛】だね。父(乳)が大事だから」
「じゃあ、あの徳光和夫さんは?」
「【羊】だね」
「なるほど、それですぐに、ウールウールしちゃうんだね~」
こんな会話をしてるんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太